G#m7 D#7 EM7 BM7 F# B
透きとおって見えるのだ
G#m7 D#7 EM7 BM7 F# B
狂った街かどきらきら・・・・・
G#m7 D#7 EM7 BM7 F# B
気づいたら俺は夏だった風景
G#m7 D#7 EM7 BM7 D#7 A#m7 AM7
街の中へきえ て ゆく
B G#m7 C#m D#m
出典: 透明少女/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲:MUKAI SHUTOKU
透明に見える街の中へ。”俺”は消えていきます。そして全ては透き通っていく…。
楽曲のタイトルにも含まれているこの「透明」という言葉。
これは一体何を表しているのでしょうか。
これは恐らく、降り注ぐ夏の強い日差しに照らされる街の風景を指しているのではないでしょうか。
太陽の光がきらきらと街を照らしているのでしょう。
その日差しがあまりにも強くて、全てが眩しくてまるで透明のようにも見えてしまう。
そして主人公はそんな風景の中を歩く自分を、まるで夏そのもののように感じているのです。
独特の言語感覚
B G#m7 C#m D#m B G#m7 C#m D#m
はいから狂いの 少女たちは
B G#m C#m D#m
桃色作戦で
B G#m C#m D#m B G#m C#m D#m
きらきら光っている 街かどは今日も
B G#m C#m D#m
アツレキまくっている
D#7 A#m7/A AM7/B D#7 A#m7/A AM7/B
とにかく オレは
D#7A#m7/A AM7/B D#7A#m7/A AM7/B
気づいたら 夏だった!!
出典: 透明少女/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲:MUKAI SHUTOKU
このフレーズが一番好きです。日差しを照りつけてキラキラと夏に染まる街角や、「はいから狂い」「桃色作戦」の夏っぽいパワフルさ。
”軋轢”まくっているという謎の言語に、オレは夏だった!という強い主張。
全てがめちゃくちゃ夏っぽくて、強烈なのに爽やかで、最高です。
主人公は夏を実感するのではなく、まるで自分自身が夏になっているかのように感じています。
夏の訪れによって浮き足立っている街を見ながら、いつの間にかその雰囲気に飲まれている自分。
そして自分がそんな風景の一部と化していることに気がついたのでしょう。
向井秀徳の独特な言語感覚がこのパートに端的に表されているといって良いでしょう。
星野源がカバー
コードについて
コードが難しすぎるNUMBER GIRL
向井秀徳の考えるコード進行はとても難しいです。なぜなら彼は幼少期に手を怪我しており、人差し指をほとんど使わずにギターを弾いているからです。
奏法においては「オレ押さえ」というギター奏法を考案し使用。平行7度、および1、2弦の開放弦を利用していることや、人差し指をあまり使わない点が特徴。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/向井秀徳
普通のコードでも押さえられない弦は無視して弾くことになり、全てがジャズに使われるような複雑なコードになっていきます。
このコード進行で曲の形に出来る向井秀徳もすごいですし、そんな難解な曲をスタジオに持ってこられてセッションさせられていた田渕ひさ子もすごいです。
普段ロックばっかり聴いてる人からしたら、突然エイリアンと遭遇したみたいな感じなんじゃないですか。
NUMBER GIRLにしか出せないサウンドは、この向井秀徳の独特なコード感が理由なのでしょう。
そのコードに田渕ひさ子の印象的なリフが乗っかることで、強烈な個性が生まれているのです。
テレキャスターの開放弦のジャキジャキとしたサウンドも、楽曲の疾走感を高めていると考えられます。
続・向井秀徳流の歌詞
自分の曲からの引用が多いのが向井の特徴です。
ZAZEN BOYSはナンバガをテクニカルにしたようなバンドで、夏フェスで見るバンドでは一番難解だけど、かっこいいですよ。
この曲急に盆踊り始まりますしね。そら踊れますよね。ナンバガから続く、ロックと日本音楽の融合が見られます。
コミュニケイション不能状態かなんか知らんばってんがたい だいたい、俺と貴様は関係ない 人と人との繋がりははかない それでもどっかで繋がるこの関係 半透明なKANKEI うっすらぼんやり見え隠れするこの世の諸行の背後関係
出典: 半透明少女関係/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲:MUKAI SHUTOKU