アンジュルム【夢見た 15年(フィフティーン)】MV解説！何を夢見た？真っ白な部屋の変化に注目しよう

2つ目のポイントは、2番の後の間奏で披露される和田彩花を中心としたメンバーたちのダンス！

このシーン、実はこれまでのアンジュルムのシングルの振付を少しずつピックアップして踊っているのです。

まず間奏が始まって最初の振付は【タチアガール】から。

一緒に踊っているのはこの曲でデビューした竹内・勝田の2期メンバーですね。

そこから繋がっていくのはアンジュルムとして初のシングル、【大器晩成】の振付。

ここから加入した3期メンバーの2人が一緒に踊っています。

4期メンバーの上國料、5期メンバーの笠原と踊るのは【次々続々】。

そして【マナーモード】の振付へと続いていきます。

ここで踊っているのは6期メンバー。

そして7期メンバーの2人にぺこり、と挨拶。

まるで今までありがとう、これからのアンジュルムをよろしくね、と2人に頼んでいるかのような振付ですね。

最後に全員で【夢見る 15歳(フィフティーン)】のダンスでフィニッシュです。

まさに和田彩花の、これまでのアンジュルムとしての歴史を総まとめしたかのようなこの振付。

ファンにとっては感動必至の演出となっているのではないでしょうか。

3つ目のポイントとしては、やはり知っておいていただきたい楽曲の制作秘話。

このMVの楽曲タイトルである【夢見た 15年(フィフティーン)】。

セルフオマージュであると同時に、卒業する和田彩花にもキッチリなぞらえたタイトルともなっています。

和田彩花がグループを卒業した2019年。

実は彼女のハロプロ加入となったオーディションから、ちょうど15年の月日が経っていたのです。

アンジュルムだけでなく、彼女のハロプロ人生全てにおいて見た夢が詰まった曲となったわけですね。

そんな彼女への最高の餞別となったこの曲。

作詞を担当したのは、実は元アンジュルムメンバーの福田花音でした。

「作詞家を目指す」とアンジュルムから旅立っていった彼女。

和田彩花とはスマイレージ結成時から共にアイドル界を戦った、まさに盟友のような存在でしたね。

そんな福田花音が、和田彩花の卒業シングルリリース時に夢を叶えてアンジュルムに帰ってきた。

これもまた昔からアンジュルムを支えてきたファンにとっては目頭の熱くなる展開だったことでしょう。

楽曲の歌詞をよく読み返してみると、福田花音だからこそ書けたであろうキラーフレーズが満載。

【有頂天LOVE】や【ショートカット】、そして【夢見る 15歳(フィフティーン)】。

スマイレージ時代の名曲のフレーズが、歌詞のあちこちに散りばめられています。

また、スマイレージ時代のユニットキャッチフレーズ『日本一スカートの短いアイドル』。

これに関するワードも歌詞にひっそりと織り込まれているのに気付きましたか？

さらに、間奏のダンス後の和田彩花のソロパートの歌詞。

昔からのファンであれば、ある違和感に気付くことができたのではないでしょうか。

注目すべきポイントは『ぁまのじゃく』という歌詞です。

敢えて小さな『ぁ』を使っているこの箇所。

ずばり、スマイレージのインディーズ時代のデビューシングル【ぁまのじゃく】から来ているのです。

スマイレージ時代の、さらにインディーズ時代の楽曲まで歌詞に引用した福田花音。

まさに彼女しか書けない名曲を、盟友和田彩花の為に書き上げてくれたことが伝わってきます。

盟友の卒業に際して、これ以上ない餞の1曲を書き上げたのではないでしょうか。

そんな福田花音の想いを汲み取るかのように、和田彩花への想いを込めて歌う後輩メンバーたち。

和田彩花という存在がいかにアンジュルムに愛されていたのか。

そんな温かな気持ちがじんわりと伝わってくるような、素敵な楽曲となっているのです。

いかがでしたか？

今回はアンジュルムの楽曲【夢見た 15年(フィフティーン)】のMVを、見どころと共にご紹介致しました。

この曲について深く知ると、アンジュルムというアイドルがさらに好きになる。

まさにそんな1曲なのではないかと思います。

本サイトOTOKAKEには、まだまだ皆さんに読んで頂きたい記事がたくさん。

最後に、本記事と関連のあるOTOKAKEの記事について、少しだけ紹介して終わりたいと思います。

まずご紹介するのは【大器晩成】の歌詞を解説した記事について。

スマイレージからグループ名をアンジュルムに変更し、初めてのリリースとなったこのシングル。

新しく3期のメンバーも加入し、まさにフレッシュなアンジュルムをアピールする楽曲となりました。

人気バラエティ番組にも使われていたこの曲。

その歌詞の内容にせまった記事がこちらとなっています。