amazarashiの名曲
唯一無二の圧倒的世界観で支持を集めているamazarashi。
それを支えているのが、秋田ひろむの奥深い歌詞であると言っても過言ではありません。
amazarashiの魅力
amazarashiの歌詞は、ふたつの相反するものの対比が素晴らしいです。
光と影、無垢な子どもと汚れた大人……。
挙げればキリがないほどですが、そんな対立する両者を内省的な言葉で描きます。
そこには否定も肯定もなく、むしろ表裏一体のものだと捉えている歌詞が多いです。
ボクとアンタは別人でこんなにも違うけど、同じ人間なんだ。
多くの歌詞は、こんな考えが根底にあるのではないでしょうか?
究極の人間讃歌と言うべきamazarashiの名曲たちから、オススメの10曲を紹介します!
【10位】季節は次々死んでいく
石田スイのデビュー作。現代の東京を舞台に、人の姿をしながら人肉を喰らうことで生きる「喰種」(グール)をテーマにした作品。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京喰種トーキョーグール
世界初のMV

amazarashiのMVの中でも、特に衝撃的な一作です!
レーザーカッターで切り出した生肉を、黙々と食している女性が映し出されています。
なんとこの肉、歌詞がそのまま切り取られているのです!
この手法は世界でも初の試みなのだとか。
人肉を喰らう運命と戦う『東京喰種トーキョーグール』の世界を踏襲したものになっています。
拝啓 今は亡き過去を想う 望郷の詩
最低な日々が 最悪な夢が 始まりだったと思えば 随分遠くだ
どうせ花は散り 輪廻の輪に還る命
苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも
季節は次々生き返る
出典: 季節は次々死んでいく/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
MVで女性は、お行儀も忘れて一心不乱に生肉を貪っているシーンです。
とても美味しそうには見えないのに、それでも食べなけば生きられぬ苦悩を表現しているように感じられます。
まさに歌詞の世界観をそのまま投影したような、衝撃的な作品ですね。
【9位】空に歌えば
『空に歌えば』はテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』のOP曲に抜擢されました。
米津玄師やポルノグラフィティも主題歌を担当したことのある、話題のアニメです。
原作はヒーローアクションものですから、『空に歌えば』も少年マンガらしくパワフルな作品になっています。
語り部分に注目
苦悩は一陣の驟雨となりて 行かすものかと足にすがる嘲笑の泥濘
雨雲に幽閉 隔離された空 捕縛された暗がりからの逃走
掴んだものはすぐにすり抜けた 信じたものは呆気なく過ぎ去った
それでも、それらが残していった、この温みだけで この人生は生きるに値する
失意の濁流を抜けて 曇天から射す一条の光
その時、既にもう 雨は上がっていた
出典: 空に歌えば/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ