「劇場版名探偵コナン~絶海の探偵」主題歌
第17作
昭和世代だと、コナンと言えば未来少年コナン。
宮崎駿監督が、ジブリ設立以前に作った名作アニメです。
しかし平成世代からは、コナンはなんといっても名探偵!
映画版もずっと続けられており、ドラえもんに次ぐ人気作になっています。
そんな人気シリーズの主題歌の大役を担ったのが、我らが斉藤和義!
なぜ斉藤和義なのか
公式PVはシンプルなつくりで、アニメを思わせる原色の背景が展開してゆきます。
曲調は素直なコード進行で、アニメを見終えた親子連れにも、すんなり受け入れられそうです。
「ちびまる子ちゃん」原作者がファンとして主題歌を依頼したように、斉藤氏は子供にも愛されるオーラの持主。
冒頭タイトルに掲げた写真で、アニメ調の斉藤和義とコナン君が並んでいるのが、なんか微笑ましいですね。
そしてほのかに期待を抱かせる二人のまなざしと腕に抱えたギターから、この歌の世界は始ります。
斉藤和義とコナン。
意外な組み合わせに見えて、実はピッタリなことが、歌を聴くとよく分かりますよ!
映画は2013年4月20日に公開され、歌は2013年4月17日発売されました。
それでは歌詞を解説
少年の頃の思い出
昨日見た夢の中
僕たちはまだ幼くて
描いてたレボリューション
叶わぬ夢はないと思っていた
出典: ワンモアタイム/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義
まず歌は夢の場面から始まります。
ごく幼いころの歌い手と親友。
昔いつも一緒だったキミと、ボクはふたりでいます。
いつも大きなありえない空想、自由に描く夢を誰にも気兼ねすることなく語り合ったふたり。
不可能なんてないと思っていても許される、そんな年代、時代だから...。
レボリューションという言葉がよい響きを残します。
目が覚めて思ったよ
あの日々が眩しいわけ
冬の日も夏の日も
いつだってキミと一緒だったから
出典: ワンモアタイム/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義
そしてさびしいことに、夢は覚めてしまいます。
でも起きた後、しばらくたっても頭の中はあの頃あの時代のこと。
あの時代は、キミと切り離せない。
キミがいたから輝けた。
いつも一緒だった友達への感謝の念が湧きあがります。
彼との日々が、ついこの間のことのように、思い出せるそんな一日を、歌い手は過ごします。
傘もささずに...。
後悔も退屈も知らなくて
雨でも傘はいらなくて
キミといれば空も飛べる
そんな気がしたんだ
もう一度もう一度
あの空を飛んでみないか
せつなさを蹴り上げて
One more time!
One more time!
You & Me!
出典: ワンモアタイム/作詞:斉藤和義 作曲:斉藤和義
あの時代の、なにもいらなくて、なにもおそれなくて、ひたすら前向きな自分たち。
傘なんてさしたこともないし、半ズボンでいつも駆け回っていた。
どんなことでもできると思える時代、それほどの自由な感覚は大人になってからはなかなか得られない。
なにか凧上げの凧を追いながら、草原を駆け抜けるふたりが浮かぶよう。
しかしそんな時代は過ぎてしまったことが、じんわりと自覚させられる今。
一抹のせつなさを振り払うように、あの頃のように元気に足を前に出そう!
そして「叶うのならもう一度」と願うのです。
つまり今、ふたりは別の場所にいる。
遠く離れて、おそらくもう何年も会っていない、そんな状態なのです。