君に頼み込むように歌われる1番のサビですが、僕は決して君に「答え」を求めているわけではありません。
この部分に込められているのは、僕が抱く「決意」。
君のことが大切だから、これからは決して離さないから……。
そう口にすると共に、「絶対に離すな」と自分に語りかけているのです。
一生懸命になるがあまり、さまざまなことに不安を抱き、常に緊張しながら生きている君。
そんな君のこわばりをほぐし、肩の力を抜かせてあげられるのは僕しかいません。
「君を守らせてくれないか」
そう問いかけながら、絶対に君を守り抜くんだという決意が感じられます。
長い時間をかけて築いた関係
すれ違ったからこそ気づいた気持ち
すれ違う日々を越えて 二人して大切だと気づいて
愛してると言い合えた夜 こらえきれずに 吹き出したっけ
出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
順風満帆のように見える君と僕も、かつてはすれ違いの日々を過ごしていました。
平和に見えるカップルほど、1度は想いをぶつけ合い、ケンカした経験があるものです。
心の奥底に眠る想いをぶつけて初めて、本当の気持ちに気がつく……。
友情も愛情も、そうして育んでいくものといえます。
忙しさや疲れから、言わなくてもいいことまで言ってしまったとブルーな気持ちを抱える2人。
それでも、1日の終わりには愛を伝え合い、同じベッドで眠るのです。
感情を交換した2人は、昨日までの2人ではありません。
こうしてゆっくりと育てた愛があるからこそ、主人公の「誓い」ともいえるこの歌が出来上がったのです。
君の嫌いな君とは
ずっといい人になんて ならなくたっていいしつまんない
君の嫌いな君を 僕が誰より好きでいるの
出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
君が「こうありたい」と思っている理想像は、きっといつもニコニコと笑う強い女性なのでしょう。
だからこそ、誰かの前で弱さを見せることなどあってはならない、と感じているのです。
感情に任せて涙を流す自分を、君は誰よりも嫌っているはず。
いつだって誰かのために生きていたい……そんな綺麗な君の心を、僕は愛さずにはいられません。
そして何より僕が愛しているのは、君の中に隠れた本音です。
寂しい、辛い、疲れた、会いたい、助けて……。
そんなマイナスな言葉をすくい上げて抱きしめてあげたい衝動に駆られます。
本音を言えずにいる君
精一杯に生きてくほど 本音を口に出来なくなるね
心配しないで 信じて 頼って
例え 自分らしさ 君が見失っていたとしても
出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
笑顔の絶えない人ほど、助けてほしい、寄り添ってほしいと思っているものです。
しかしそれを口に出してしまったら、緊張の糸がほどけ、もう頑張れなくなってしまうかもしれない……。
そんなギリギリのところを、綱渡りをしているかのように頑張っているのが君なのです。
不安を伝えて頼ったら、ただでさえ忙しい僕の負担になってしまうかもしれない……。
君の心に浮かぶのはいつだって、自分ではなく他の人のことばかりです。
しかし僕は、他人を思いやることができる君だから、その分自分を大切にしてほしいと願っています。
君の不安を受け止めただけでは僕は倒れないから、安心して頼ってほしい。
寄りかかって元気が出たなら、また同じように前を向けばいいだけです。
君が君らしく生きていけるように、そのサポートをしていきたいと願うのです。
嬉しさは2倍に
僕が君を見逃さないよ どんな笑顔も逃さないよ
何があってももう離さないよ 明日も君のそばにいたいよ
寂しい想い もうさせないよ ひとりぼっちになんてさせないよ
君を守らせてくれないか
僕に守らせてくれないか
出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
長い間そばにいる僕には、君が心から笑っているのか、無理して笑っているのかの区別がつきます。
だからこそ、本当に嬉しい時は幸せを分かち合って2倍に膨らませたくなります。
悲しいままに笑顔を作ってしまっては、本当に笑いたい時に笑い方がわからなくなってしまうかもしれません。
今の君が浮かべる純粋な笑顔を守るためにも、僕はどんな些細な表情の変化も見逃さないと誓います。
本当は朝から晩までそばにいたいけれど、そんなわけにもいきません。
ならばせめて気持ちだけは、いつもそばにいることをわかってほしい……。
君は決して1人で戦っているのではないから、そう言って元気づける君へのエールを感じさせます。