切り替えが下手で、1度思い込むと忘れることができない歌の主人公。

一見弱そうに見えるのですが、自分のことを良く分かっているようです。

「だから」「どうせ」とは口にしない、「おんな」であることを十分に受け止めているのでしょう。

誰だって優しくされたいときがある、愚痴も言ってみたくなるのです。

「淋しい」ときに隣にいてくれる人が欲しい。

望んでいるのはただそれだけなのです。

そしてタイトルにあるようにここは北。日本の北にある町。

ここでその小さな願いを叶えたいのです。

また違う町で歌の主人公の女ごころ歌詞は綴ります。

いつまでも待っている

夢でいいから 抱きしめに来て
江刺 函館 北の 北のおんな町

出典: 北のおんな町/作詞:喜多條忠 作曲:中村典正

最後の2行の歌詞です。まず「来て」が気になりますね。

この後に続く言葉としては「欲しい」があるでしょう。

もしかしたらそんな持って回った表現ではなく、軽い命令形かもしれません。

リアルではなく朝が来れば消えてしまっても構わない。

それでもいいから顔を見せて欲しい、そして心も身体も温めて欲しいのでしょう。

行きずりのように別れてしまった人たちだけど、忘れることは無いのです。

いつかきっとまた会いに来るはず。だからこの町を選んだのでしょう。

北海道の玄関口の1つでもある函館。そして山を隔てた江差。

新幹線の駅もできたこの土地で、歌の主人公はまた新しい暮らしを始めています。

最後に

三山ひろし【北のおんな町】歌詞の意味を解釈!なぜ心変わりできない?北の大地に馳せた切ない女心を紐解くの画像

「北のおんな町」は町の名前と女ごころが見事にリンクしていましたね。

訪れるというより、暮らしてみたくなるような町選びも秀逸です。

歌の主人公は今も函館辺りに住んでいるのでしょうか。

一途な心はまた北の大地を彷徨うことになるのかもしれません。

それでも届かない思いを抱えたまま、ここで独り生きていくのでしょう。

ここに来れば歌ができる…

この後もご当地ソングをご紹介していきます。

まずは横浜です。タイトルは「よこはま・たそがれ」ひらがなを並べました。

歌ったのは五木ひろしさん。

拳を握るポーズで大ヒット曲となりました。

歌詞に出てくるのは場面場面を切り取った名詞。

ガイドブックの画像のように、1枚1枚をイメージすることができるのです。

すべてをつなげると出来上がるのが「よこはま・たそがれ」なのでしょう。

オシャレな港町の恋はどうして成就しないのか。

それは横浜だから…。歌詞をじっくり見れば本当の答えがわかるかもしれません。

動画もある記事は要チェックです。

演歌の大御所「五木ひろし」。演歌の大スターになるまでには苦労もあったようです。それだけに再デビュー曲となった「よこはま・たそがれ」には特別な思いがあったようです。そんな「よこはま・たそがれ」の歌詞の意味を徹底解釈します!

坂道には雨とお酒が似合う

次は九州に行きましょう。ご当地ソングに選ばれたのは長崎

歌のタイトルは「長崎は今日も雨だった」、内山田洋とクールファイブの代表曲ですね。

港町にカテゴライズされるけれど、その表情は町によって変わります

長崎は歴史と共にそのカラーが育まれた町でしょう。

叶わない恋の涙は雨と一緒に流すのでしょうか。

行ったり来たりの坂道は今日も雨模様。

心を紛らわすためのお酒も雨に見えてきます。

しっぽりと濡れる歌詞で長崎の町をリアルに感じてください。

「長崎は今日も雨だった」と、お天気キャスターが教えてくれた恋模様。氷雨・五月雨・涙雨…、雨にも名前があるけれどどこか悲しい響きがあるのはやっぱり空が泣いているから。重い私が悪いの?軽い恋なんて長崎の雨には似合わない…。切ない恋に迫ります。

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