メジャー1stアルバム「時の肋骨」をリリース!

THE PINBALLS【失われた宇宙】歌詞&MV解釈!果てしない虚無感…それでも美しい朝陽に浸ろうの画像

2018年11月14日、THE PINBALLSがメジャーデビューして最初のフルアルバム「時の肋骨」をリリースしました!

2006年の結成から考えればここまで来るまでの道のりはなんと長いことか。

全国的なコンテストで優秀な成績を残していたり、GLAYなども手掛けた名プロデューサー佐久間正英氏が携わった作品があったり。

その経歴を見れば、メジャーデビューしたのがつい最近のことだなんて思いも寄りません。

下積みが長かったからこその力強さ

下積みを長く続けて来たバンドが売れてしまえば、これほど力強いものはないのではないでしょうか。

何故かと言われれば「どうやったら売れるんだ」と長年もがいて来た彼らは、自覚のあるなしに関わらず自分たちが売れた理由をわかっているはずだからです。

そして例え今の状態から崩れてしまったとしても、彼らは這い上がってくる方法ももうわかっています。

その力強さを表すかのように、アルバム「時の肋骨」はこれでもかと考え込まれたコンセプトの元、制作された作品。

作詞作曲を担当するボーカルの古川曰く、とことん考え込んで作るということがリスナーに対しての何よりの愛情表現だといいます。

自信を持ってそんな話をする彼らに、作品への期待もさらに高まりますね!

気になるアルバムのコンセプトは1日の時の流れ

THE PINBALLS【失われた宇宙】歌詞&MV解釈!果てしない虚無感…それでも美しい朝陽に浸ろうの画像

気になる「時の肋骨」のコンセプトは、夜から始まって次の夜までの1日の流れを12曲で表現するというもの。

夜から始まっているのは、単純にバンドのイメージが夜っぽいというところからだとのこと。

1曲目でバンドのイメージを裏切りたくないという想いも表れているようです。

なるほど1日24時間ということを考えると、丁度12曲で割り切れるキリの良い数字ですね。

タイトルに込められた意味は?

タイトルの「時の肋骨」というのは、肋骨が身体にとって重要な役割を担っているように、それぞれが重要な時間だということなのかな?なんてことを感じさせられます。

しかし本人たちの語るタイトルに込められた意味は「肋骨は片側で12本ある」というところから。

さらには肋骨の形が銀河や脳細胞に似ているなんて、神秘的な話もあるそうですよ。

タイトルを見たときに感じたことを合わせても「それぞれに重要な時間が表現されたものが12個ある」のような面白い意味になります。

語られていないだけで、実はここまで意図して付けられたタイトルなのかもしれませんね!

収録曲「失われた宇宙」で描かれるのは明け方

そして今回「時の肋骨」の中から紹介する楽曲は4曲目に収録されている「失われた宇宙」。

アルバムリリースより間もなく、11月23日にはMVも公開されましたね。

この曲で表現する時間帯は明け方。

空が段々と青白くなってきて、朝日が昇ってその青がオレンジに染まっていく。

想像するにも美しい光景ですが、その時間に対して彼らは何を感じ、何を表現しているのでしょうか。

公開されたMVを元に、ここから少しずつその内容を解釈していきましょう!

朝焼けに染まっていく空を背に歌われる希望に溢れたメロディ

楽曲は力強く打ち鳴らされるビートに乗せられた、疾走感溢れるギターロックといった印象。

荒々しく歪んだギターと、少ししゃがれたような古川の歌声が彼らのルーツがTHE BLANKEY JET CITY、THEE MICHELL GUN ELLEPHANTだということも頷かせます。

対するメロディはまさに希望に溢れたとか、感極まるという言葉がよく似合うイメージです。

徐々に染まっていくから美しい

MVは徐々に朝焼けに染まっていく空を背に、古川が海岸を歩く姿を映した内容。

青とオレンジが少しずつ混ざった楽曲序盤の空も綺麗なのですが、注目は2番のサビからです。

この部分で朝日が昇り切って、辺り一面が一気にオレンジ色に。

その美しさは「感動」という言葉が何より似合います。

最初からオレンジなのではなくて、オレンジに変わっていくその様子がまた感動するのです。

これはまさに時の流れの美しさが表現されたMV。

アルバムのコンセプトともバッチリ重なっていますね。

ベースの森下もお気に入り