MVの演出を考察
このMVでは、水飛沫や砂埃の中で踊るメンバーのことが話題になりました。
その意味を解説したいと思います。
メンバーが水飛沫や砂埃の中で踊るシーンは、歌(歌詞)の2番目になって大きくクローズ・アップされてきます。
この点にまずは注目してください。
そのシーン付近では歌のバックのアレンジも微妙に異なっているのですが、ここに大きな意味があります。
当時EXILEはデビュー15周年を迎えた訳です。
15年もの長きにわたってシーンの最前線に立っているということは並大抵のことではありません。
ATSUSHIさんを筆頭に悩み・葛藤もあったでしょうし、挫折しかけたこともあるでしょう。
しかし、EXILEは15年が経っても尚、シーンの最前線に立っています。
この楽曲は、さらにもっとシーンの最前線に立つぞ!
というATSUSHIさん他メンバーの意思表示、決意表明なのです。
その意思表示、決意表明が、水飛沫や砂埃の中で踊るシーンで表現されています。
いくらEXILEがビッグネームでメジャーであろうと、今後、様々な困難に遭うことが想起されます。
しかし、彼等はその困難に打ち克って、さらに前進する道を選びました。
その意志と決意を表現したものが、水飛沫や砂埃の中で踊るシーンなのです。
また、このシーンの伝えたいことはそれだけではないでしょう。
シーンを通して、みんなも日々の困難に打ち克ち、見えない明日を手に入れよう!
というメッセージを私達に投げかけてくれているのです。
その想いが伝わってくるからこそ、こんなにも胸が熱くなるMVに仕上がっているのでしょう。
歌とパフォーマンスからのメッセージを紐解く
彼らが伝えているもの
さて、さらに水飛沫や砂埃の中で踊るシーンを中心に解説していきます。
この楽曲に込められたメッセージを深く紐解いてみましょう。
水飛沫や砂埃の中で踊る意味は上記の通りです。
最近の私たちの社会は思いもしない痛ましい事件が相次いでいます。
また、私たちの生活そのものも様々な意味で困難を抱えています。
私たちを取り巻く社会そのものが不条理に満ちたものであるとさえいえるでしょう。
けれど、現状をただ否定しているだけでは何も打開することはできません。
物事の正しい真理というものは限られていますが、その真理を追究する為には現状を肯定することが必要です。
先ずは現状を肯定し、そこから真理を追究することが必要なのです。
そうしたとき、この楽曲があなたのパワーとなってくれるでしょう。
チャンスをつかめ
次のChanceは 逃さない そのChanceも自分次第 もうTryしかない
出典: Joy-ride ~歓喜のドライブ~/作詞:ATSUSHI 作曲:The Euroz、Andreas Oberg、Ninos Hannas
EXILEのATSUSHIさんとメンバーは、そう力強く、肯定的に歌います。
そう。良きチャンスがあれば私たちは逃すことなく、手にしなくてはなりません。
また、良きチャンスというものは、ただ待っているだけではだめなのです。
自らが行動することによって訪れるもの。
その為には、先ずやってみることが大切なのです。
何よりもやってみること、自らの能動的行動こそが私たちの閉塞した日常を打開する一歩につながるのです。
私たちの誰もが日々の暮らしのなかで大小様々な困難に遭います。
そこで先の水飛沫や砂埃の中で踊るEXILEのメンバーの姿が重なり合うのです。
彼等は前途に困難が待ち受けようとも、その困難に打ち克って前進することを選択しました。
私たちもまた様々な困難に打ち克って前進することが必要なのです。
社会というものはいうまでもなく、一人ひとりの人間の集合体です。
だからこそひとりひとりが先ずはやってみなければならないのです。
奇跡を起こそう
誰も知らない この旅の行方 その瞬間がきても いつも不思議な事が起こる世界 奇跡が重なり合う
出典: Joy-ride ~歓喜のドライブ~/作詞:ATSUSHI 作曲:The Euroz、Andreas Oberg、Ninos Hannas
私たちの人生とは見えない旅ともいえるでしょう。
しかし、私たちがささやかなことでいいから「Try」することによって「奇跡」が起こりうるかも知れないのです。
水飛沫や砂埃の中で踊るEXILEのメンバー。
その姿を観ていると前に進んでみよう、という気持ちが湧いてくるでしょう。
それこそが、この楽曲の、そしてこのMVの真意なのではないかと筆者は思いました。
さいごに
如何でしたでしょうか。
私は、EXILEのようなアーティストと同時代に呼吸していることが何よりも嬉しいのです。
ぜひこの楽曲や彼らのほかの名曲からもパワーをもらってください。
気がつけば前を向く勇気をもらっているはずです。
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