SMAP27thシングル「夜空ノムコウ」ってどんな歌?
SMAP史上初のミリオンセラーシングル!
日本の音楽シーンにおいて、最高のアイドルグループとも言えるSMAP。2016年に解散するまでに数多くの楽曲を発表してきましたが、その中でも代表曲のひとつとして知られているのが「夜空ノムコウ」。
1998年の1月に27thシングルとしてリリースされると、瞬く間に売り上げを伸ばし、気が付けばオリコンチャート週間1位はおろか、月間1位、そして1998年の年間2位にまでランクインして、SMAP史上初のミリオンセラーシングルとなりました。
そしてこの楽曲もSMAP出演の人気バラエティ「SMAP×SMAP」のテーマソングとして起用。メンバーの優しく包み込むような歌声はあっという間にファンの心を掴み、ミリオンセラーになるほどの売れ行きを見せていきました。ちなみにミリオンセラーになるまでにかかった期間はリリースからわずか3週間ほど。いかに「夜空ノムコウ」に人気があったかがわかります。
そしてこの「夜空ノムコウ」のすごさは単なるJ-POPの域を超えたところ。この楽曲はアイドルの楽曲としては異例とも言える音楽の教科書に掲載されるほど。学生時代に合唱曲などで歌ったという方も多いのではないでしょうか?
夜空ノムコウのスタッフは?
作詞:スガシカオ×作曲:川村結花の豪華メンバー!
空前のヒットを飛ばした「夜空ノムコウ」。今更語るまでもありませんが、スタッフ勢が豪華なことでも知られています。作曲を務めたのは後に沢田研二、松たか子、藤井フミヤらに楽曲を提供したことでも知られる川村結花。そして作詞は今やシンガーソングライターとして日本の音楽シーンを彩っているスガシカオでした。
「夜空ノムコウ」の作詞を担当した当時、スガシカオはシンガーソングライターとしてメジャーデビューを果たして1年が経ったころでした。この当時はデビュー曲「ヒットチャートをかけぬけろ」をはじめとした自身のシングルを4曲ほどリリースして、業界的には注目を集めていましたが、世間的な認知度はさほどありませんでした。
そんなスガシカオに転機が訪れたのがこの「夜空ノムコウ」の作詞依頼でした。しかし、スガシカオとしても作詞だけを担当するのは初めてのことで、悩んでしまった結果、締め切り日ギリギリまで完成していないという事態に追い込まれました。
そんなギリギリのところまで追い込まれた際に出たのが自身の体験。浪人時代に付き合っていたかつての恋人とのエピソードをモデルにしたことで極上のリリックが誕生したと言われています。
「夜空ノムコウ」の歌詞をチェック!
まずは冒頭部から!
大ヒットシングルとなった「夜空ノムコウ」。ここからは歌詞をチェックしていきましょう。まずはサビスタートとなっている冒頭部から。
あれから僕たちは 何かを信じてこれたかなぁ…
夜空のむこうには 明日がもう待っている woo…
出典: http://j-lyric.net/artist/a002907/l000049.html
優しい歌声から入るサビスタート。「あれから」の時期は恐らくスガシカオの浪人時代のことを指していると思われますが、誰しも振り返る場面はきっとあるはず。その時から変わったこと、意識したことは今でも続けていられるかどうか…振り返りにはもってこいのリリックかと思います。
Aメロ、Bメロで過去の回想に
サビスタートから入ってのAメロはこんな感じです。
誰かの声に気づき
僕らは身を潜めた
公園のフェンス越しに
夜の風が吹いた
出典: https://twitter.com/hallaca_/status/653972745835913217
冬の公園で二人きりでいたのでしょうか。そして、何かを語り合っていたことが容易に想像できます。二人っきりで話すべきことが誰かに聞こえるのが嫌で、二人で身を潜めたというのもよくわかります。
そして、冬の公園に吹く風…あのツンとした雰囲気のにおいがありありとイメージできますね。Bメロはこう続きます。
君が何か伝えようと
握り返したその手は
僕の心のやらかい場所を
今でもまだ締め付ける
出典: https://twitter.com/hallaca_/status/653972745835913217
彼女はきっと、何か言い足りなかったのでしょう。でも、言葉が出なくてついつい彼の手を握り返す…この感触、今でも締め付けられたような気がして忘れられないというところにこの二人が冬の夜の公園で何を話していたかも想像できますね。