非常に若さを感じる詞ですね。

在りし日の自分の行いを回想して後悔しているのが見て取れます。

楽をしようとすればするほどドツボにはまり、何事も上手くいかなくなってしまう。

そんな経験はきっと誰にでもあると思います。

何事も近道をしようとせず、地道に一つずつ積み上げていく。

という事こそが大切なのだと気が付いたのですね。

まだ若く他人の助言に素直になれなかった主人公も歳を取り責任ある大人になる事ができたのだなと安心します。

I was out on the street
Just tryin' to survive
Scratchin' to stay alive

出典: Amazing/作詞 SUPA RICHARD,TYLER STEVEN 作曲 SUPA RICHARD,TYLER STEVEN

和訳

“路上へと放り出され

ただ生き抜こうと必死だっただけ

生きていくために踠いているのさ”

自分と重なる他者

主人公が初めて自分の行為に対する懺悔ではなく、自分の弱さを庇っているかの様な表現がされています。

一見するとさっきまで深く反省していたはずの人物が、少しでも自分を正当化しようとしている・・・。

そんな風にも見えるのですが、実は真意は他にあるように思えます。

これは恐らく自分自信の行いに対する言い訳ではないのです。

昔の自分と同じ様な境遇に陥ってしまっている人々への共感と同情。

そんな意味が込められているのではないでしょうか。

人の痛みを知っている主人公には、簡単に人を責める事が出来ないのです。

普通であることの幸せ

この楽曲はバックグラウンドを知っているかそうでないかで、かなり受け取り方の変わる歌詞です。

一度は人生のどん底を経験した主人公ですが、薬物との関わりをキッパリと断つ事が出来ました。

遂には未来への希望すら感じられるようになりましたね。

【Amazing】の作詞作曲を担当したAerosmithのフロントマン、スティーブン・タイラー。

彼は正にこういった経験の果てに、薬物に手を染めてしまった自分を悔いながらも改心しました。

そして大きな成功を収めるに至ったのです。

長い人生ですから嫌な事から逃げたくなったり、ズルをしたくなる事だって時にはあるかも知れません。

けれど、偽りの成功を収めて誰かに後ろ指を指されながら生きるなんて嫌ではないですか。

胸を張って堂々と生きられる事こそが、本当の幸せなのかも知れませんね。

欲に負けず地道に歩を進めてさえいれば大丈夫。

そうすれば、私達にもいつか「Amazing」な景色が見られる日が来るのかも・・・!!

下記はAerosmithと同じ時代を生き抜いた、カッコイイロックバンド歌詞考察記事のリンクです。

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Unbrokenは2019年11月発売のボンジョビのシングル曲で、PTSDに苦しむ退役軍人のドキュメンタリー映画のために作成されました。苦しみながらも再び兵士の道へ進むことを決意した主人公の葛藤が描かれています。なぜ同じ道を進むのか、また「Unbroken」という願いに込められた真意について解説していきます。

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