「七つの大罪 憤怒の審判」エンディングテーマ
「NAMELY」は、アニメ「七つの大罪 憤怒の審判」のエンディングテーマに起用されています。
アニメ5期となる「憤怒の審判」は、長らく続いてきた戦いがついに終焉を迎える「最終章」が描かれたもの。
七つの大罪ファンはもちろん、これから作品を見るという人にもおすすめの作品ですよ。
人間の欲望を表す「七つの大罪」を元に、それぞれ異なる能力を持ったキャラクターが戦いに挑む本作品。
主人公であるメリオダスは、既に3千年も前から生き続けている魔神族の1人です。
ある時、さまざまな種別の生き物が戦いを繰り広げる「七つの大罪」の世界で、ある1つの恋が芽生えます。
それは主人公・メリオダスと、ヒロインであるエリザベスとの間に生まれた「禁忌」ともいえる恋でした。
世界各国を巡る戦いの行方と、彼らの運命に注目が集まります。
運命的な出会い
他の人とは違う出会い
初めて目が合った時 例えば普通の感覚は
ハイタッチくらいなもん 流れてく程度だとしたら
あの日 君と目が合った瞬間に感じたのは
手と手を握り合ったような感覚だった
出典: NAMELY/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・Yuzuru Kusugo・Satoshi Shibayama
ボーカル・TAKUYA∞さんの声は、UVERworldの結成当初から若者を中心に絶大な支持を得てきました。
それは唯一無二とも言える、甘くささやくような声が魅力的だったから。
そしてそれは、かつてのファンが年齢を重ねた今もまったく変わっていません。
曲が始まったとたん、いつだってUVERworldを初めて聞いたときのあの気持ちに戻ることができる……。
そんな懐かしさすら感じさせる冒頭となっています。
歌われているのは、愛する君と出会った日のこと。
今思えばあの出会いは、運命によって始めから決まっていたのでしょう。
そう思わせてくれるほどに、君との出会いは他とは全く違う何かを感じさせてくれました。
初めて会ったはずなのに、まるで手を取り合ったかのような感覚……。
それは、はるか昔から君のことを知っていたかのような錯覚さえ感じさせます。
進む速度の異なる2人の日々
互いの日々は動いて 今の世界の向こうへ
いつかは尽きてしまうものもあるという事を
それも分かってる でも今はあともう少しだけ
出典: NAMELY/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・Yuzuru Kusugo・Satoshi Shibayama
運命的な出会いを果たした2人ですが、一緒に肩を並べるには歩く速度が違いすぎることに気がつきます。
主人公の歩く速さと、君が過ごす日々の速さは全く異なるもの。
それがゆえに、いずれは2人で過ごす日々も失われてしまうことを悟ります。
今隣に君がいる、ただそれだけで幸せだと感じられるこの世界も、いずれはなくなってしまう……。
それを理解した上で、それでも一緒に居るのを望むのは、頭ではわかっていても体が言うことを聞かないから。
運命の相手を見つけてしまった以上、そう簡単に離れられる2人ではないのです。
運命のイタズラに逆らうように、あと少しだけ……。
主人公の切なる願いが、冒頭部分から聞き手を切ない気持ちにさせてくれます。
気づかないふりをして
いずれ来る「悲しい終わり」
気づかないふりをして このままもう少し一緒に居ようよ
どんなに悲しい終わりだって 素敵な思いに変えるから
出典: NAMELY/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・Yuzuru Kusugo・Satoshi Shibayama
サビに入り、さまざまな音が組み合わさって曲が一層盛り上がります。
主人公が見ないふりをして、抗い続けているのは「自らの運命」。
そして、君がこれまで抱えてきた「君の運命」に対してです。
小さな自分に対し大きすぎる障壁は、壊そうとして壊せるものではありません。
ならば今はもう少しだけ、このまま一緒に居られたなら……。
近づいてくる終わりの足音に耳をふさぎ、目の前にいる大切な人の声に耳を傾けられたなら。
そこで2人の関係が終わってしまったとしても、悔いはないと思えるはずです。
2行目のフレーズ「素敵な思いに変えるから」は、TAKUYA∞さんらしさが存分に表れた1文。
運命を変えることは出来なくても、今を生きる2人の気持ちを満たすことは出来ます。
主人公に出来るその唯一の「愛」が、ギュッと詰め込まれたサビとなっています。
このまま終わることの意味
こうしてる今は 乱暴な例えかもだけれど
このまま終わって良いと思うほど幸せだよ
出典: NAMELY/作詞:TAKUYA∞ 作曲:彰・Yuzuru Kusugo・Satoshi Shibayama