名探偵コナンのオープニングナンバー「真っ赤なLip」

「真っ赤なLip」は2020年に第5期WANDSがリリースしたロックナンバーです。

作詩はヴォーカルの上原大史さん、作曲は大島こうすけさん。

抜群のテクニックを誇る柴崎浩さんのギターリフがスピード感を加速させ、軽快なロックナンバーに仕上がっています。

アニメ名探偵コナンのオープニングナンバーとしても有名です。

ここでは、狂おしい愛にもがく主人公の心情を中心に、歌詞の意味を解釈し考察してみました。

正体不明の魔性の女の虜になった純粋な男。あえて騙されたいとまで考える彼の切ない思いを読み解きます。

純粋な男が恋に堕ちたのは妖しい魔性の女

巧妙な愛の罠に堕ちる

Gimme Love Gimme Love 君はdoubt       
酷くチャチなこのトリック
なのにmistake 罠に堕ちて            
もがく程溺れるdream              

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

主人公は、純粋で素直な男。愛されることだけが彼の希望です。

純粋なだけに、怪しい女の罠に簡単に引っかかってしまいました。

少し冷静になって考えれば誰でも見抜くことができる簡単なトリック。

なぜ彼は女の罠に気が付かなかったのでしょう。

今までの人生、彼は本当の愛を知らずに生きてきたのです。

愛する人の仕草や言葉だけをそのまま受け止めて、内面を見ていません。

相手の気持ちを確かめることが出来なかったでのでしょう。

事実を知るのが怖かったのです。

愛に枯渇し孤独な日々を送る彼の前に一人の女が現れます。

女は思わせぶりな態度で彼を誘ってきました。

そんな女の仕草や言葉に触れ、自分が愛されていると思い込みます。

今までの恋愛とは違って、恐る恐る本心を探る必要がないのです。

彼は瞬く間に恋に堕ち、彼女の虜になります。

女の立ち振る舞いは、彼が思い描く恋愛模様そのものです。

うまく行きすぎる関係に疑念も抱きますが、彼はそれを考えないようにしました。

もう冷静ではいられません。

女の態度が巧妙な罠だと気付かずに、彼は夢中になります。

愛されることだけを欲しがる彼には、それが罠であっても盲目に溺れていくのです。

不安な気持ちを消し飛ばした口づけ

不慮のキスは甘くて
潤んだ君が離れない
no way “無邪気”に隠した            
your way 毒が回る              

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

純粋な主人公は、一度のキスだけで簡単に愛の深みにはまっていきます。

女は、彼にとって出来過ぎた相手でした。

彼は女への思いが強くなるにつれ疑心暗鬼になります。

時々、無邪気なふるまいを見せる彼女の本心がわからないのです。

本当に自分を愛してくれているのか。

彼の不安は不慮のキスで一瞬にして消し飛びました。

女の瞳が潤んでいたのです。

彼が騙されるには十分な女の反応でした。

甘いキスを交わした時、彼は愛という病に感染してしまったのです。

女の狙いは何なのか

女の狙いは彼を思い通りにすること

no way “無邪気”に隠した            
your way 毒が回る               

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

女が本気で惚れるはずは無いとの疑っていた主人公。

彼は時に無邪気にも思える態度が、自分を愛している女の本心だと思い込みます。

女の愛が真実だと確信してしまいました。

後は女の思うつぼです。

女は何を狙って彼に近づいたのでしょうか。

彼の財産などが目的ではないと思われます。

彼女は、単純に自分の思い通りになる男を捜していたのでしょう。

純粋な主人公は、女にとって簡単に落とせる愛の奴隷だったのです。

突然のキスが彼を虜にした

甘い蜜に骨まで侵され
僕が壊れてくなんて想定外だ

出典: 真っ赤なLip/作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ