孤独をどうぞ欲望をもっと
七色に千変万化 お口にあった人生謳歌
ヨダレだけ拭きな
出典: カイコ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「欲望を貪って生きているような人々は、本当は孤独だ。」
そう表現しているのかもしれません。
「欲望は綺麗に見えるように、色や形を変えていく。」ということでしょうか。
“お口にあった〜”は、好き勝手に生きている人々を揶揄しているかもしれません。
2番のBメロでは、欲望にまみれた人生を貪っている人々にヨダレを拭けといっているのでしょう。
かなり辛辣な言葉に聞こえますが、それだけ歌い手のメッセージが伝わってくるようです。
世界が終わる?「カイコ」の2番のサビの歌詞
世界は疲れたって僕にはもう無理だって
宇宙の寂しさの方がマシと
その手を振りかざしてら
世界は疲れたってあとはもう壊れるだけ
親が子を殺める時の作法をお目に入れてあげましょう
出典: カイコ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
破滅へとひた進みしているような2番のサビ。
“宇宙の寂しさ〜”という部分から、何も無い空虚の方がこの世よりマシだという悲しみが伝わってきます。
手を振ってこんな世界とサヨナラしたいのでしょう。
“親”は世界を作った想像主。
“子”はこの世界、そしてそこに生きる人間や生物などを表しているのだと思います。
「子が道を誤って罪を犯してしまったとき、親としてどうするべきなのだろうか。」
そんな生み出したものとしての悲しい責任を歌っています。
「笑顔がなくため息しかない世の中になってしまったなら、壊さなくてはならない。」
世界と人類の最後を示唆させる歌詞です。
「カイコ」のCメロからラストのサビ前まで
Cメロ
1日くらいはあったかな
この世の誰一人泣かなかった日は
1日くらいはあったかな
この世の誰一人叫ばなかった日は
出典: カイコ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
毎日どこかしらで悲劇が起きている現状に落胆しているのでしょう。
人類の歴史が始まってから、誰も泣かなかった日はあったのでしょうか?
もしかすると、全員が平和だった日は1日もないかもしれません。
そう考えるとなんだか悲しいですね。
歌はここからシャウトに入ります。
世を憂いで叫んでいるのでしょう。
ラストのサビ前
すべてのものに神は等しくあらせるのだと
あなたの首元にぎゅっと手が回る
出典: カイコ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ラストのサビの前にAメロのメロディラインの歌が入り、冒頭と同じような歌詞が呟かれます。
しかし、今度は“あなたの首元”となっているところが恐ろしいですね。
人類の自分で自分の首を締めるような生き方を警告しているようです。
壮大なラストのサビ
世界は疲れたって僕にはもう無理だって
宇宙の寂しさを一人で背負う
作り上げてはみたが
世界は疲れたって人々の後悔だけ
でも、悠に銀河一個破裂するほど
今頃顔を覆ってら
世界は疲れたって僕にはもう無理だって
宇宙の優しさを独り占めに
またできる日が来たな
最後のお祭りは盛大にさ
始まりの時のように
出典: カイコ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
人類史が始まってから数えたら、後悔の数はどれくらいになるのでしょう?
銀河が後悔で満たされるのをみて、苦しんでいる創造主の悲しみが目に浮かびます。
“宇宙の優しさ”という部分をみると、地球や人間に優しさを向けるのは勿体無いと歌っているようです。
例え話ではあるのですが、ちょっと悲しくなります。
“お祭り”とは世界の終わりを表しているのでしょう。
“始まり”は宇宙創生のビックバンのことでではないでしょうか。
壮大な終わりを予感してこの曲は幕を閉じます。