最初の部分では消えない傷痕や消えた光など暗いワードがあったものの、次第に希望のあるワードが増えていました。

見比べてみると、より歌い手の前向きな意思が伝わってきます。

決して消えない傷痕は、仲間と共に戦ってきた証。

そして消えた光は、いつまでも消えたままではないのです。

希望の込められた部分を経て、再び同じサビが繰り返されます。

勇気付けられる詞

Let's move along, it's late


The sun will rise once again


This field is lined with the brave


Souls in Relief

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-150212-067

さあ前へ進んで行こう、(悔やんでも)遅いから

太陽はもう一回昇るだろうこの大地(戦場)には勇気の証が立ち並ぶ救いの魂たち

悔やむのではなく前に進む

It's lateの訳を「遅いから」との訳だけでは伝わらないと思いましたので、(悔やんでも)を入れました。

「過去を悔やんでも仕方がないから、前へ進んで行こう。」という解釈です。

ただ、「遅いよ」⇒「さあ、前へ進もう(Let's move along)」という、力強くリードする気持ちにも捉えられます。

メロディや楽曲からもイメージして歌詞に肉付けするような感覚で訳しています。

この曲は絶望の中にあっても決して諦めない、そんな気持ちが込められた前向きな曲です。

過去の傷痕が消えることはないけれど、その傷を抱えながら前に進もうと呼びかけています。

なぜならその先に、目指す未来があるからです。

戦いがテーマの曲でありながら、最後は希望を与えてくれるメッセージになっています。

過去を抱えながら進む未来は、自分にとってきっとより強く明るいものとなるでしょう。

歌詞その2(戦争の視点から考える番外編)

この曲は映画永遠の0」をきっかけに多くの反響を呼びました。

なぜなら、歌詞には戦争で戦った方達の思いとシンクロするであろう部分が多いからです。

映画の映像と合わせて観ると、戦争の経験がない僕でも心に迫ってくるものがあります。

実際に命を懸けた「戦い」に対するメッセージを、歌詞から読み取ってみました。

戦争の代償

言うまでもないことですが、戦争では多くの命が失われます。

生き残った人達は、体の傷が癒えても心の傷痕が消えることは決してないでしょう。

それなのに、戦争は過去に幾度も繰り返されてきました。

その度に大切な人達を恐怖から守るため、自らの命を懸けて戦い続けた人達がいたのです。

明日を信じて戦い続ける

戦時中は、明日を迎えられるかどうかさえわからない日々だったと思います。

それでも当時の人達は、戦争の終わる未来を信じて戦い続けました。

「永遠の0」の主人公のように、大切な人を守るために戦ったのです。

そして戦争が終わった時、生き残った方達は命を費やした方達の思いを胸に前へ進みます。

信じてきた明日を創るために、今度は希望ある新たな戦いが始まるのです。

おわりに~戦いのあとの闘いのための意思表示の詞