back number【Life】
約3分間に凝縮された人生の応援歌
今回、ご紹介するback numberの【Life】。
この作品は通常よりも曲の長さが少し短めな楽曲です。その長さは、約3分間。
そんな短い楽曲でありながら、そこに込められたメッセージはとても深く、心に響く一曲となっています。
【Life】を一言で表すならば「人生の応援歌」。
人は生きていれば悲しいことも、苦しいこともあるでしょう。
絶望しかけた時に助けてくれるのは何も、周りにいる人たちだけではありません。
映画や漫画、小説そして音楽。これらの作品は、時に人を絶望から救ってくれます。
この楽曲もその一つ。
きっと、辛い思いを抱えている人の心に寄り添ってくれるはず。
それでは、そんな【Life】の歌詞を解説していきましょう。
主人公は生きることに疲れた全ての人たち
突然ですが、みなさんは生きることに疲れた経験はありますか?
人はなかなか生まれてから命が尽きるまで、全てが順調に進むということはありません。
どんなに頑張っていても挫折をすることはあります。
例えば友人関係が上手くいかなかったり、失恋をしたり、受験に失敗したり、入りたかった会社に就職できなかったり…。
それぞれがそういった経験を持ち、時には「もう全てがどうでもいい」と思える日もあるでしょう。
back number【Life】は、そんな生きることに疲れた全ての人たちが主人公です。
心の中に浮かんだ声
懐かしいけれど、誰だか分からない
心のどこかで聞こえた懐かしい声は
なんだか泣いているようでした
出典: Life/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
アップテンポなドラムの音色で、明るく始まるこの楽曲。
しかし、歌詞の始まりからすでにその絶望感が伝わってきます。
自分の心でふと浮かんだ自分に問いかける声。
そんな声は元気がなさそうで、泣き声にも聞こえます。
この声の主は誰なのでしょうか?
それは2番の歌詞から分かるので、この部分を覚えておいてください。
思い描いた未来を歩めなかった絶望
理想が崩れる瞬間
いつも笑って暮らせるならば寂しいはずないのにな
あの日描いた理想の世界 浮かんで消えた
出典: Life/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
ここで、今回楽曲で描かれている絶望の中身が分かります。
それは「思い描いていた未来を歩めなかった絶望」です。
人には何かしら理想というものが心の中には存在します。
例えば、お金持ちになって彼女にプロポースする、有名人になってファンに囲まれている…など。
その中身はそれぞれに違うものの、理想があるからこそ、そこに近付こうと頑張ることができるのです。
しかし、挫折を経験した時には理想がその人自身を苦しめることに。
「こんなはずじゃなかった」と理想と現実を見比べて、挫折は絶望へと変化してしまうのです。