今の神宮寺は、わずかな光を指針に進んでいるようです。
暗い過去から抜け出した彼。
今までは暗がりで、たった1人で過ごしてきたのでしょう。
それが今はどうでしょうか。
思いやってくれる仲間も、一緒に釣りに行く友人にも恵まれています。
この存在は、彼にとっての紛れもない「光」といえるでしょう。
彼は自分から孤独を抜け出し、自ら光に向かって進んだのです。
これは勇気の要ることだったでしょう。
しかしそれで彼は結果的に、人生を劇的に変えることができました。
仲間がいることで、過去の自分が許されていくように感じたのかもしれませんね。
この光こそが、現在の穏やかな彼を形作っているといえます。
未来は明るい
背中に一本伸びるは茨の道
目の前に今創る薔薇の道
人はすれ違い 時に争い
求めた所で理解は程遠い
想いだけが空を浮遊していく
ただ誰かが誰かを許していく
一人ではない偉大なる気づき
日々は地続き 人生書き綴り
胸に咲かせよ友のぬくもり
出典: 君あり故に我あり/作詞:韻シスト(BASI・コッサン) 作曲:韻シスト(shyoudog・TAKU・TAROW-ONE)
彼には暗い過去があります。
しかし、未来はどうでしょうか。
歌詞を見る限り、非常に明るい未来を描いているようです。
彼にとっては心が安らぐ、理想的な未来です。
もし殺し屋を続けていたら、こうはならなかったでしょう。
彼の仲間、そして彼自身が今の明るい生活を作り出したのです。
歌詞の通り、人間はお互いに分かり合えないことも多々あります。
殺し屋だった彼は、常にそんな不和を目にしてきたことでしょう。
しかし、中には「許す」側の人間もいるということに気付いたのです。
他者を抱擁し、癒しを与える人間の存在。
それに彼は気づいたのでしょう。
この気付きこそが彼にとっての大きな発見だったといえます。
こうして彼は許し、許される関係の友を作ることができました。
人の温かさや、優しさに触れた彼は徐々に変わっていきます。
広い空の存在
青く広い空
見上げればいつも同じ空
除いてるビルの隙間
迷いを見透かした
光が優しく包むのさ
出典: 君あり故に我あり/作詞:韻シスト(BASI・コッサン) 作曲:韻シスト(shyoudog・TAKU・TAROW-ONE)
歌詞はサビに入ります。
サビの歌詞からは、晴れて青々とした空が想像できますね。
また、彼が見ているのは新宿の空でしょうか。
ビルが立ち並ぶ間から見える空が描写されています。
そして空は、変わらない存在として描かれているのが特徴です。
きっと、いつも変わらない空の様子は神宮寺にとっての救いでしょう。
彼の不安や苦悩をよそに、いつも大きく構えている空。
彼はそんな存在を目にして、きっと安心するはずです。
平穏を手にした彼に、「大丈夫だよ」と語り掛けるような日の光。
これを目にして、彼は今日も穏やかな現実を実感するのでしょう。
空を見れば、自分の悩みなどちっぽけに感じるかもしれません。
彼にとって、変わらない空の様子は平和の象徴そのものといえます。
仲間の笑顔
見上げればいつも同じ空
歩いてるビルの隙間
迷いを見透かした
仲間が優しく笑うのさ
出典: 君あり故に我あり/作詞:韻シスト(BASI・コッサン) 作曲:韻シスト(shyoudog・TAKU・TAROW-ONE)
空ともう1つ、歌詞に登場するのが「仲間」の存在です。
彼は現在、仲間を心から大切に思えるようになりました。
それは過去の過ちを償いたい気持ちと、本心の両方によるものでしょう。
麻天狼の仲間、または他のユニットの仲間。
そして彼は天才医師として世界に名を馳せています。
今や彼の名を知らない人はいないほどの有名人です。
このことから、彼に社会とのつながりが多く出来たことが分かります。
過去の彼はきっとそうではなかったでしょう。
頼れる仲間もなく、殺伐とした世界で生きてきたことが窺えます。
しかし今はその正反対の、暖かな世界に生きる彼。
この状態は、彼にとって到底当たり前には思えないでしょう。
人の大切さ、つながりの尊さを身をもって実感したはずです。
だからこそ今日も彼は人を救い、癒すことに専念します。
自分が迷いや悲しみを抱えたときは、仲間が癒してくれる。
そう思えるようになったからこそ、彼は他人に目を向けられるのでしょう。
過去を乗り越える
行く先には未来しかない
all day all night 人は過ち繰り返す
情景は壮大 向かい風をも打ち返す
越えども越えどもまだ 足はいつもとられる
それでもそれでもまだ
「明日はすぐそこに来ている」
出典: 君あり故に我あり/作詞:韻シスト(BASI・コッサン) 作曲:韻シスト(shyoudog・TAKU・TAROW-ONE)
歌詞の通り、人は誰でもミスを犯します。
大なり小なり、誰にでも忘れたい過去はあるでしょう。
それは当たり前のことです。
しかし、そのことに気を取られて前に進めなくなってしまうこともあります。
神宮寺もまさにそんな状況でした。
過去のことで苦悩し、悩み続けた日々。
しかし今は少しずつ状況が変わっています。
それは彼自身が変わろうとしているからでもあるでしょう。
自分の目の前には、未来しかありません。
どれだけ悩んでいても、時間は経過し、日は落ちて昇ります。
だからこそ、その一刻一刻を大切にすることが重要なのです。
もちろん反省の時間も必要でしょう。
しかしそれ以上に、さらに明るい未来を創ることに専念する方が、建設的です。