東洋的なものを感じながら、でも自分が見出したロックというものが夜の音として表現されています。 そして子ども時代に受けた傷を恋人と癒していった日々が語られています。 そういう中で吉井は明日は明日の風の中を飛ぶことを決めたのです。 極めてロックだと思います。

バラ色の日々よ バラ色の日々よ
そう、満たされ流され汚され
捨てられ騙され 心まで奪われ

出典: https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/THE-YELLOW-MONKEY/バラ色の日々

そういう日々は、バラ色の日々のようでいて、満たされたり、流されたり、汚されたり、 捨てられたり、騙されたり、心まで奪われたりします。 アーティストとは王侯貴族ではなく、ひとりずつの人間なのです。 そのアーティストが次のように歌う時、 それはそのアーティストの命を狙うテロリストにも届くのでしょう。 だからTHE YELLOW MONKEYは死なないのです。

THE YELLOW MONKEYのその後

MVではTHE YELLOW MONKEYは死にません。しかしこの曲の発表後、徐々にバンドは空中分解へと向かっていきます。 2004年に解散し、2016年に復活するまで、長い空白の時期が続きます。

I WANT POWER I WANT FLOWERS
I WANT A FUTURE I WANT PLEASURE
I'M JUST A DREAMER ARE YOU A BELIEVER?
ARE YOU A BELIEVER?

出典: https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/THE-YELLOW-MONKEY/バラ色の日々

僕は力を、花を、未来を、喜びを望んでいる。 僕は夢をみる人間だ。あなたは違うのか? そうきっとテロリストだって、同じことを願う人間なのです。

「バラ色の日々」(THE YELLOW MONKEY)は何の主題歌?PVで吉井和哉が...!?の画像

『バラ色の日々』とは?

誰もが自分の幸せを望んでいます。 そして王侯貴族がその富を独占していたからこそフランス革命はおきました。

芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』にもありますが、自分ひとりだけの幸せや独占的な幸せというものは長くは続きません。 人々と分かち合うからこそ幸せは続くのでしょう。

最後の英詞がテロを無効にするのは、 誰もが同じ夢をみていることが伝わるからではないでしょうか? あるいは『バラ色の日々』とは青春の中にだけある夢なのかもしれません。 しかしそれをただの夢だと思うことはあまりにも儚いと筆者は思います。

バラ色の日々とは平和でもあるのかもしれません。

「バラ色の日々」(THE YELLOW MONKEY)は何の主題歌?PVで吉井和哉が...!?の画像

THE YELLOW MONKEYのロック

自分たちの生きる意味を歌い続けてきた若者たちの歌がロックなのだと思います。 THE YELLOW MONKEYのロックは、日本というもので生まれた音楽です。 彼らが背負ったものは、日本人の西洋への憧れです。 そしてその憧れを自分たちの歌にする。きっとTHE YELLOW MONKEYにはそれができたのだと思います。

「バラ色の日々」(THE YELLOW MONKEY)は何の主題歌?PVで吉井和哉が...!?の画像

最後に

J-POPは様々な音楽の表現の広がりをみせています。 そしてTHE YELLOW MONKEYのように海外のアーティストの表現を自分たちの表現にすることができた人たちも数多く生まれるようになってきました。 今ではもう王侯貴族のような格好をすることなく、ただTシャツで自分たちの思いを表現するだけで、人気を得ているバンドも数多くあると思います。 多くの人々の歌となったJ-POPの姿がここにあります。

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