「juice」
2000年リリースの29thシングル
2000年にリリースされた「juice」。今やB'zのライブには欠かすことのできない定番曲となりましたね。
後半の”ヘイ!ヘイ!”のコール&レスポンスでは、会場が一つになり大盛り上がり。
ちょっと刺激的な歌詞がリリース当初は衝撃でしたが、すっかり定番化してしてしまうところがB'zの凄さではないでしょうか。
この曲がリリースされた2000年は、B'zにしては珍しく4作もシングルがリリースされました。
2000年代過ぎてから、特に近年はシングルリリースのサイクルが遅く、1年に1枚、よくても2枚といったことが多いですが、この頃までは1年に複数枚のシングルを出すこともありました。
一番多かったのは1990年の5枚のリリース。
B'zとして初のオリコン週間シングルチャート1位を記録し、現在まで続くシングルオリコン連続1位記録の始点となった「太陽のKomachi Angel」も、この1990年にリリースされているんですよ。
ゲリラライブがPVに!

このPVは、札幌で行われたゲリラライブの様子をそのまま使用しています。
ビルの窓から覗いているOLや、騒ぎを聞きつけて駆け寄ってくる人も……。
こんなゲリラライブ、ファンにとっては嬉しい限りですね。
偶然現場に居合わせたラッキーなファンにとっては、忘れられない経験になったことでしょう。
ジャケットのイラストはRockin'Jelly Beanが担当
それにしても、このシングルのジャケットの2人のイラスト、とてもよく特徴を捉えていますよね。
稲葉浩志も松本孝弘も、超鼻息荒いです……。
いや、よく見ると松本孝弘は葉巻をふかしていますから、鼻息ではなくて煙でしょうか。色も茶色っぽくなっています。
稲葉浩志のほうは白ですから、間違いなく鼻息ですね。
しかも2人とも汗かきまくり、大興奮している様子が窺えます。勢いあまって中身が入ったままの缶ジュースを握りつぶしてしまっていますよ。
何に興奮しているのかはお察し。
この印象的なイラストを手掛けてたのは、あの覆面アーティスト、Rockin’ Jelly Bean。
自身が音楽活動を行っていたこともあり、この名前はバンド活動を行っていた時のステージネームをそのまま使用しているそうです。
B'z以外にもVAMPSや氣志團のCDジャケットを手掛けているんですよ。
その他によく知られている作品としては、1996年のドイツ映画「キラーコンドーム」のメインビジュアルでしょうか。
この「キラーコンドーム」という映画はB級ホラーコメディ、意外とファンの多いカルト作品です。
ですがこの映画のクリーチャーデザインは、なんとあの「エイリアン」のデザインを手掛けたことで有名なH.R.Gigerが手掛けていることでも話題になりました。
2015年には、ピックメーカーのGrover Allmanとコラボし、セクシーな女性やゾンビのイラストがフルカラーで楽しめる美しいピックを発売。
現在は日本に活動拠点を置き、原宿に「EROSTIKA」という自身のショップをプロデュースしています。
B'zのジャケットを見て、Rockin’ Jelly Beanのイラストに興味を持ったならば、訪れてみてはいかがでしょうか。
英語バージョン「Juice」
配信限定アルバム「B'z」に収録
この曲は、英語バージョンもあるんですよ。収録アルバムは、配信限定「B'z」。
この英語バージョンではタイトルが「Juice」と、頭文字が大文字になっていますね。
このアルバムは「juice」を含むヒットシングル5曲の英語バージョンが収録されています。
英語歌詞は稲葉浩志と、B'zのサポートドラマーとして長年活躍しているシェーン・ガラースの共同クレジットとなっています。
稲葉浩志は、英語詞を書くときはかなりシェーンの発言を重要視しているようです。
言葉選びに独特の美意識を持っているだろう稲葉浩志のこと、英語の場合は細かいこだわりが日本語ほど表現できないので、そういったあたりでシェーンは非常に大きな存在なのでしょう。
収録曲は以下の5曲。
1.Love Bomb
2.Splash
3.Juice
4.Ultra Soul
5.Into Free -Dangan-
出典: B'z/B'z
「juice」の歌詞
ではここからは、「juice」の歌詞をご紹介しましょう。
君といる時きゃいつでも 気をぬけない手もぬけない
汗だくでもうドロドロ ヘンになるほど気持ちいい
baby it's alright これはずっと続くの?
baby it's alright こればかりは誰にもわかるまい
あついジュ-スふりしぼる ぶったおれるまでやりきる
アドレナリン惜しまない 今日精いっぱいやるだけ
出典: juice/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
稲葉浩志の歌詞は、文字通りの意味と言葉の裏に隠された意味を持つものが多いことでも知られていますね。
この曲が表現しているのは、ちょっとオトナの関係でしょう。
Rockin’ Jelly Beanのイラストのようにセクシーな女性と、いいコトしているのでしょうか。
こういうどこかにセクシーさを感じさせる歌詞は、意外とB'zによくあります。
この関係がずっと続けばいいと思っているのでしょうか。
それともなるようになればいい、そう思っているのかもしれません。
ちょっとはそんなことを考えたりもするようですが、今はとにかくその行為に夢中になっているようです。
気を抜いたらすぐ彼女にばれてしまうから。
そしてその彼女に、のめりこんでしまっているようですね。