(和訳

けれど僕らの2つの世界は離れていて

君の心には届かない

君が言うんだ

私はこうしたいのって

 

彼の望みとは裏腹に、2人の心の距離は遠く離れてしまっていたのです

1~2行目から読み取れるように彼の望みは彼女の心に届きませんでした

そして彼女は彼の望んだ答えではなく、こう言います。

「私は私の道を行くわ。」

英語ではどちらも同じ「I」ですが、この部分は彼女の言葉を表しています。

「I want it that way」、同じ言葉なのに彼と彼女の望む道は交わることはありませんでした。

こんな未来は望んでなかった

嘘だと言ってくれ


Tell me why
Ain't nothin' but a heartache
Tell me why
Ain't nothin' but a mistake
Tell me why
I never wanna hear you say
I want it that way

出典: I want it that way/作詞:Max Martin,Andreas Carlsson 作曲:Max Martin,Andreas Carlsson

和訳

なぜなんだ?

ただ心が痛むだけだ

理由を教えてよ

間違い以外のなにものでもない

どうしてか教えてくれ

君がこう言うのは絶対に聴きたくなかった

私はこうしたいのってな

 

「愛していたのに…。」

「これから2人で未来を一緒に歩んでいくはずだったのに…。」

この歌詞からは、彼のどこにぶつけていいか分からない大きな後悔が読み取れます

4行目が表すのは、彼女の心が自分と繋がっていなかったのが信じられないという感情でしょう。

きっと彼女は少なからず自分の気持ちに寄り添ってくれるだろうと信じていたから。

だから彼女が、自分の道を行く=あなたとは一緒に行けないと言ったことが信じられなかったのです。

「どうして?」と繰り返し聞く歌詞が切ない気持ちを表現しています。

君にとっての僕の存在

Am I your fire
Your one desire
Yes I know it's too late
But I want it that way
※繰り返し

出典: I want it that way/作詞:Max Martin,Andreas Carlsson 作曲:Max Martin,Andreas Carlsson

和訳

僕は君にとっての炎かい?

君が望むただ1つのものかい?

あぁ、遅すぎるのは分かってるんだ

でも僕はこうしたいんだ

 

1~2行目、僕は彼女が自分と同じ気持ちだったかを確認しています。

相手を、唯一無二のかけがえのない存在だと感じていたのは自分だけだったの?

もし彼が心からそう信じていたのなら、とても切ないです。

けれど3行目にあるように、彼は決断が遅すぎたのです。

きっとこれこそが彼の最大の過ちだったのでしょう。

自分の人生の一部を彼女に捧げることへの躊躇でしょうか。

それとも単に勇気が出なかっただけか。

彼女も自分と同じ気持ちだと思っていたから、油断していたのかもしれません。

女性は相手にリードして欲しいものです。

一緒に生きたいという気持があるのなら潔く覚悟を決めてほしい。

彼女はもしかしたら、僕にその気持ちがあることにずっと気付いていたのかもしれません。

けれど僕がいつまでたっても言い出さないから、彼女は別の未来を望んでしまったのでしょう。

未練と後悔

あの頃はもっと…

Now I can see that we're falling apart
From the way that it used to be, yeah
No matter the distance
I want you to know
That deep down inside of me...

出典: I want it that way/作詞:Max Martin,Andreas Carlsson 作曲:Max Martin,Andreas Carlsson

(和訳)

僕たちの心がバラバラってことが今分かった

以前と比べたらね

どんなに離れていても

君にはわかって欲しい

僕は心の奥深くから…

 

付き合い始めと比べて、2人の心の距離は離れてしまっている。

それは彼も分かっているのです。

けれど「僕はずっと心の底から君を愛している」という彼の想いがこの歌詞から読み取れます。

これは、もしお互い違う道を歩んだとしても、彼女への気持ちは変わらないということでしょうか。

彼は本当に、心の底から彼女を愛していたのです。

なのにどうしてもっと早く彼女に気持ちを伝えることができなかったのか?

きっと彼はこの先彼女への未練と後悔と共に生きていくのでしょう。

このリアルな別れがとても切ないです…。

変えられない過去

You are my fire
The one desire
You are
You are, you are, you are
Don't wanna hear you say
※繰り返し

出典: I want it that way/作詞:Max Martin,Andreas Carlsson 作曲:Max Martin,Andreas Carlsson

(和訳)

君は僕の炎さ

ただ1つの望みなんだ

君は

君は、君は、君は

君の言うことなんて聞きたくないよ

 

この部分は最後に彼が1人、 独り言のように呟いているのでしょう。

時間を巻き戻すことはできないのです。

もっと早くに彼女の手を取り、足を揃えて歩む覚悟をしていれば...。

今も、そしてこれからも2人は肩を寄せ合い、幸せを分かち合っていたのでしょう。

「君は」と何度も繰り返す彼。

筆者はこの部分で彼が涙を流しているように感じました。

そして最後の行、彼は彼女が何を言っても、その言葉が別れの言葉に聞こえたのでしょう。

だから、もう何も聞きたくないと打ちのめされているのです。

報われない「僕」