「けいおん!」は第2次バンドブームの立役者!
2009年の放送開始から深夜アニメとしては異例のヒットを飛ばした人気アニメ「けいおん!」。
放課後ティータイムとは作中主人公含む主要人物で結成された架空のバンドです。
番組初期はバンド名のない桜高軽音部として活動していました。
バンド活動が主体のアニメ作品なのになぜか練習している光景はほぼ描写されず。
描かれるのは放課後、部室に集い紅茶を飲みながらふんわりとした会話を続けるメンバー。
そのことが放課後ティータイムというバンド名の由来となっています。
「けいおん!」メンバー使用楽器が売切?
「けいおん!」はアニメの人気と比例するように関連商品が軒並みヒットを記録します。
CDはサントラや放課後ティータイム関連楽曲を全て含めると軽く100万枚超え。
さらに全国の軽音楽部の人気もうなぎ昇り。ギターを抱え歩く女子が増加する現象も起こります。
思わぬところで経済効果を発揮したのが登場人物の使用した楽器でした。
主人公の平沢唯の使用するギブソン・レスポール・スタンダード。
B'zの松本孝弘や奥田民生が使用しているモデルで最低20万~する高級品です。
秋山澪の使用する左利き用フェンダー・ジャズベースなどメンバーの使用モデルが売切続出する騒動に。
現代はコンピューター&サンプラー重視の音楽が主流です。
そんな時代に「けいおん!」は異例のバンドブームを引き起こします。
「Utauyo!!MIRACLE」のヒットぶりがすごい!
「放課後ティータイム」はヒットチャートの常連
今回紹介する「Utauyo!!MIRACLE」は放課後ティータイム名義の7枚目のシングルです。
2010年8月のリリース当初のオリコンチャートでさっそく3位を記録します。
注目するのは「Utauyo!!MIRACLE」発売週のチャートです。
1位は同日発売の国民的アイドルSMAPの「This is love」。
2位は同じく同日発売、放課後ティータイムの「NO,Thank You!」。
つまりSMAPのリリースと重ならなければ1位・2位を独占していた可能性があるのです。
これはAKB48クラスの人気アイドル以外は不可能と思われる成績。
さらにアニメの登場人物名義の楽曲がチャートの上位に食い込むこと自体が異例のヒットでした。
そんな人気の「Utauyo!!MIRACLE」とはどのような魅力を秘めた楽曲なのでしょう?
歌詞の内容を中心にその魅力を紐解いていきます。
「Utauyo!!MIRACLE」の歌詞を解説
まずは「Utauyo!!MIRACLE」を実際に聴いてみましょう。
うねるようなベースラインから唐突にアップテンポに変わります。
その後は畳みかけるようなアニメ声で歌われるポップチューン!
設定では放課後ティータイムは高校生バンドです。
それがこの凄まじい演奏力...。
しかもギターボーカルの平沢唯に至っては軽音部に入るまでギターに触れたこともなかったのです。
あくまで設定上のお話ですが...。
伝えたいこの気持ち
みんなが大好きっ!!
延々続行 ルララ Miracle Sing Time
歌って 歌って 愛伝える最強手段
つたない曲でも 微妙な歌詞でも
届けたい 精一杯のsoulを
出典: Utauyo!!MIRACLE/作詞:大森祥子 作曲:Tom-H@ck
大好きな友人とバンドを組んだ!
まだぎこちない演奏しかできないけど楽しくて仕方がない♪
そしてついに初めて作ったオリジナル曲。
伝えたい気持ちをギュッと詰め込んだ私たちだけのオリジナル曲。
普段は照れくさくて口に出せないけど...。
歌にのせればハッキリ伝えられる気がする!
私が伝えたいこと、それは「みんなが大好きっ!!」。
「Utauyo!!MIRACLE」は仲間に向けたストレートなラブソングです。
不器用だからこそ一番伝えたいことが溢れてしまいます。
溢れだした気持ちは制御不能!
「Utauyo!!MIRACLE」は最初から最後まで「大好きっ!!」で溢れかえっています。