僕と君

2019年11月9日に配信された「PM 5:30」

4人組ロックバンドDISH//2作目のデジタルシングルとなりました。

この曲は、DISH//メンバーである北村匠海さんが作詞したものです。

さらに、この曲はいつものDISH//と一味違います!

今までDISH//のMVは、メンバーが出演してきましたが今回は誰1人出演していないのです。

今回のMVには、女優・松本妃代さんが出演されました。

初めて女優をMVに起用した「PM 5:30」。

一体どのような曲になっているのでしょうか?

歌詞では、主人公のはっきりとしない思いが描かれているように思います。

はっきりとしない思いと、ぼやけている世界に何か関係がありそうです。

北村さんはこの曲に一体どのような思いを込めたのでしょう。

この曲に込められた思いを徹底的に解説していきます。

日々にタイトルを

心地いい風

少し心地いい風が吹く
揺れる緑 広がるBLUE
タイトルもない日を歩き続ける

出典: PM 5:30/作詞:北村匠海・藤林聖子 作曲:池窪浩一

歌詞から、どこか広い場所であることが読み取れます。

この物語の主人公は、悩んでいるのでしょうか。

きっと開放感のある場所にいるのでしょう。

緑は「風に揺れる木々や草」、青は「すっきりと晴れた青空」を表しています。

そんな空を見ながら、自分の日々には何の意味もないのだろう。

そんな風に考えているのではないでしょうか?

名前もつけられないほど、自分の毎日に価値を見出せないのでしょう。

ぼやけている世界

「君」という文字 不意に浮かぶ
カゲロウのよう 儚く散る
ため息掻き消すように
ボリューム上げた

出典: PM 5:30/作詞:北村匠海・藤林聖子 作曲:池窪浩一

頭の中に、突然大切な「君」が浮かんできたのです。

しかし、もう手の届かない存在なのかすぐに消えてしまいます。

その儚さから思わず大きなため息を漏らす主人公。

ため息をつくと幸せが逃げる、と言わんばかりにそのため息を掻き消したのです。

その大切な存在は、姿はなくとも主人公の心に棲み着いて困らせるのでしょう。

主人公は、この「君」に対してどう思っているのでしょうか?

掴めない存在

わかっている わかってるよ
手を伸ばさないクセに
なにひとつ 掴めやしない
だから知ってるんだよ。
白いページのままでいい

出典: PM 5:30/作詞:北村匠海・藤林聖子 作曲:池窪浩一

どうやら主人公は手を伸ばさずして、「君」に会いたいと思っているのでしょうか?

手を伸ばさなければ届かない存在の「君」は一体どのような人物なのでしょう。

きっと、主人公は手を伸ばしたとしても届かないことを知っています。

だから、始めから「君」との思い出はいらないのでしょう。

思い出のノートには何も描かないままでいいのです。

ずっと白いままでいいと、主人公は思っているのでしょう。

どうせなら、もういっそのこと何も描かないままがいいということです。

もしも「君」に届かないのが現実であれば、始めから描かない方がマシだ。

そんな感情が窺えます。

黄昏時とは

理解者

黄昏に許されながら僕は
今日からも明日からも少し
遠ざかり遠回りしてみたくなっただけ
僕の理解者は 僕だけだから
「また勝手にさ、決めつけんなよ」

出典: PM 5:30/作詞:北村匠海・藤林聖子 作曲:池窪浩一