Cö shu Nieとは
今、日本で多くの人が気になっているであろうロックバンド「Cö shu Nie」(コシュニエ)。
女性一人と男性二人の三人組構成となっています。
中村 未来(Vo,Gt,Key,Manipulator)
松本駿介(Ba)
藤田亮介(Dr)
出典: http://coshunie.com/about/
しなやかに伸びる透き通った歌声とそこに現れる切ない感情が特徴的な中村未来。そこに合わさるカオスなメロディが、Cö shu Nieの持つ独創的な世界観を生み出しています。
正直に言わせていただくと、これまでは無名に近い存在のバンドでした。
しかし、今回の起用でどのように進化していくのか一個人として非常に楽しみです。
asphyxia
そんな、彼女達がタイアップを務めた曲が「asphyxia」(アスフィクシィア)。
2018年4月より放送開始した「東京喰種:re」のOP曲に起用されています。
東京喰種の人気やCö shu Nieが持つ世界観が功を奏したのか、その人気は瞬く間に伸びていきました。iTunesのランキングでは4月9日付けでなんとトップ10入りを果たしています!
そして、「窒息」や「仮死」の意味を持つこの曲のタイトル。なんと、原作者である石田スイ本人によって名付けられました。名前から既に石田スイの世界観が映し出されていますね。
しかも、東京喰種:reにCö shu Nieを起用したのも石田スイなのです。
見事、石田スイの世界観とCö shu Nieの世界観が合致しました。
ちなみに、CDの発売予定日は2018年6月6日となっています。
東京喰種
東京喰種とは、人を喰らう種族「喰種」(グール)とそれを駆逐する「喰種捜査官」が東京全区域を舞台として抗争を繰り広げている超人気漫画です。
今から紹介するのは、第一部作です。
そして、主人公の「金木研」は人間にもかかわず喰種となってしまいます。人間と喰種の中間になってしまった「金木研」は、様々な苦難や葛藤に悩まされます。
そこから物語は一気に加速していきます。
人間関係や心理描写、細かい伏線、アツい展開とバトル。これらが緻密に練りこまれている東京喰種は、読む者全ての心を鷲掴みにしました。
東京喰種:re
東京喰種:reは、東京喰種の第二部作目となっています。
主人公「佐々木琲世」と喰種と同じ能力を埋め込まれた人間「クインクス」が主体となっているところから物語がスタートします。
第二部では「喰種捜査官」の視点が主となっています。
第一部で回収しきれなかった伏線も、第二部できちんと回収されている為、ファンの間では感嘆の嵐が巻き起こりました。
現在はヤングジャンプにて連載中であり、単行本も15巻まで発売されています(4月現在)。そしてとうとう、3期目としてアニメ化をも果たしました。
独特な世界観を持つ歌詞
それでは、Cö shu Nieと東京喰種:reの世界観がふんだんに組み込まれた歌詞に迫っていきたいと思います!
全体的に「金木研」の視点をイメージしたようにも見えます。
ですが、この歌詞は作詞を手掛けた中村未来自身が感じていることです。東京喰種の世界は関係ありません。
というのも、石田スイが「喰種の為じゃなく、自分の曲を」と言ったそうなのです。
それを受け止めた中村未来は、asphyxiaを渾身の想いで書き上げました。
暗闇
夜に閉じ込められた子は
無表情に息を止めた
「だってどうしようもないことばかりじゃない
変えられない世界で溺れている
open your eyes
沈む影 どんな今でも これが現実
出典: asphyxia/作詞:中村未来 作曲:中村未来
完全なる暗闇に満ちた歌詞ですね。
ここだけでも、東京喰種の暗闇を十分に表していると言えるでしょう。
何をしても上手くいかない「金木研」を意味している様にも見えます。
現実に置き換えても、非常に風刺的ですね。
現代に生きる人々にも通ずるところがあります。