ハジ→のメジャーシングル「sumire。」
ハジ→が2014年7月16日にリリースした5枚目のメジャーシングル、「sumire。」。
シングルが発売されたのは2014年ですが、なんとこの曲は、彼がデビューする前からあった曲なのです。
なぜデビューしてから9年間もリリースされなかったのでしょうか?
それは、「sumire。」に込めた想いの深さや歌の完成度があまりにも素晴らしいものだったから。
普通は「良い曲ならすぐにリリースしたい」と思うものでしょう。
しかし彼は「もっと良い曲を作りたい」と思い、「sumire。」を越える歌を作ろうと意識していたのです。
ハジ→の音楽へ対する情熱がよく伝わってきます!
スミレは友達の彼女の名前?
「sumire。」に込められた想いは、彼の友人の恋愛話に基づいて綴られたもの。
その友人に「想いを聞かせてほしい」と連絡をして、それを歌詞にしたそうです。
人が感じた想いを美しい言葉で表現したハジ→の想像力にも圧倒されてしまいます。
そんなハジ→と彼の友人、2人の気持ちが込められた素敵な1曲になっています♪
MVを見てみよう!
聴き心地のいいメロディーと落ち着いた雰囲気が印象的なMV。
しとしとと振る雨や優しい色の花々が美しく、ずっと観ていたくなってしまいます。
そして間奏部分に響くピアノの音色が、この曲をどこか切なくさせているのです。
梅雨の空気感や雨の匂いまでもそのまま感じることができます。
それではさっそく、気になる歌詞の内容をみていきましょう!
主人公の世界を変えた、一輪の花
「すみれ」との出会い
梅雨の終わりに君と出逢った 俺には君が夏の太陽に思えた
君を知るまでの俺は 世の中なんてくだらないと
毎日を汚い靴のまま土足で 踏み荒らすように生きてた
そんな中差し込んだ光 眩しくて突っ走るしかなかった
出典: sumire。/作詞:ハジ→、渋川諒 作曲:ハジ→、re:sign(youth of generation)
スミレ(花)の開花時期は、春の初めから終わりにかけてと言われています。
主人公が「すみれ(彼女)」に初めて出逢ったのもこの時期なのでしょう。
シトシトと雨の降る、落ち着いた梅雨の季節。
そんなある日、彼の世界に差し込んできた1つの光。
ハジ→は歌の中で、この友人のことをとても忠実に描いたと語ります。
周りのことはあまり気にせず、生きたいように自由に生きてきたのでしょう。
時には周りに迷惑をかけてきたことも。
そんな彼ですが、「すみれ」が現れることで変わっていきます。
「この人のために変わりたい」と思える相手
初めてのデートで...
初めてのデートは渋谷 帰り道2人 ずぶ濡れになりながら
満員電車に乗った 急に俺の胸にしがみついた君
そん時何があっても 守りてえって初めて思ったんだ
愛の意味なんて知らなかった俺が こんな気持ちになれるなんて
出典: sumire。/作詞:ハジ→、渋川諒 作曲:ハジ→、re:sign(youth of generation)
好きな人との初めてのデートはよく覚えているもの。
ふとした相手の表情にキュンとしたり、ドキドキして目を合わせることすら恥ずかしかったり。
そんな彼らの初めてのデートでは、雨が降っていたようです。
まだ梅雨の時期だったのでしょうか。
デートの日に晴れていれば、もちろんウキウキしますし嬉しいものです。
しかし落ち着きのある雨には、どこか2人の距離を縮めてくれる力があるように思います。
また、「渋谷」と綴ることでこの曲にリアリティーが増します。
今まで綺麗なことには目をむけず、周りを振り回しながら生きてきた主人公。
ですが、「すみれ」に出会ってから彼は変わりました。
美しく懸命に生きる一輪の花に、心が打たれたのでしょう。
彼の中で「何があってもその花を守りたい」という想いが芽生え始めます。