歌の主人公が次に花を咲かせたのは身体のあちらこちら。
「頭」「指」「鼻」とありますが、人間とは限らないようですね。
このパーツを持つ生き物なら花で埋めることができるのです。
そして頭に咲いたら、何だかウキウキすると同時に皆も喜んでくれるでしょう。
指ならば近くで眺めることができます。
鼻ならば香りで満たされますね。
身体中が花で溢れたら、争いなんかしないでお互いの花を愛でるでしょう。
花の香りを感じたら悲しい気持ちも癒されます。
でも歌の主人公の特技と呪文はそれだけに止まりません。
その先を見据えて、まだまだ花を増やし続けます。
どんどん広がります
いつの間にか
ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ
仲間がどんどん ふえていく
ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ
次から次へと ふえていく
出典: 花さかニャンコ/作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
一緒に幸せを感じている、花でつながった「仲間」たち。
花が増えるように人数も増えていきます。
歌の主人公は友だちを増やすために花を咲かせるのでしょうか。
それよりも花を見るだけで、自然に友だちが集まってくるのでしょう。
「どんどん」とそしてその後に「次から」と続いて行く様子がそれを表しています。
気が付けば、歌の主人公の後ろには数え切れなくらいの友だちが歩いているのでしょう。
皆笑顔です。怒った顔や涙を流した顔も花を見れば笑顔になれるのですね。
そして想像がつかないような面積に、花を咲かせることを目指して歩き続けます。
国境を越えて
町中 花を ピポパポパ
国中 花を ピポパポパ
地球がぜんぶ ピポパポパ ピポパポパ
出典: 花さかニャンコ/作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
自分の生活範囲を花で埋めた歌の主人公。
次は住んでいる町に花を咲かせます。
そして「国」を花で埋め尽くしました。
これだけでもとてつもないことなのに、もっと範囲を広げようとしています。
海を越えて、国境を越えて、空も飛んで「地球」のすべてに花を咲かせたのです。
普通なら、できるわけがないことでも歌の主人公には呪文がありましたね。
歌の主人公は呪文を唱えながら、明るく楽しい世界になることも願ったのでしょう。
花は争いを治めてくれました。
地球上すべてに花があれば、今起きている争いごとを止めることができます。
悲しみに沈む人を慰めてくれました。
辛く苦しい思いをしている人を、救うこともできるのです。
歌の主人公でなくても「ピ・ポ・パ」と口にしてみたくなりますね。
小さな花が咲けば、まず自分を幸せにすることができるでしょう。
地球を飛び出して
皆で脱出
ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ
こんどは宇宙にチョーセンだ
ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ
みんな乗りこめ ロケットに
出典: 花さかニャンコ/作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
住んでいる場所から国境を飛び越え地球を制覇。
この後目指すのはもちろん「宇宙」ですね。
やはり成層圏を飛び出すのは大変そうです。
ここまで順調に花を咲かせた歌の主人公も、決意を込めて拳を突き上げます。
でも決して独りで「チョーセン」に立ち向かう訳ではありません。
「みんな」と呼びかけているのがそれを表しています。
子供たちが大好きな「ロケット」を歌詞に使ったのが谷山浩子さんらしいですね。
皆が大きな声で歌えば、本当に地球から脱出できそうです。
星より先にも
ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ
銀河に花を さかせましょ
ニャンコ ニャンコ 花さかニャンコ
ブラックホールに さかせましょ
出典: 花さかニャンコ/作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
空の星が作る「銀河」にも花を咲かせることができます。
歌の主人公の花への思いは増々強くなっているのでしょう。
一緒に宇宙に来た仲間たちのパワーも、背中を押してくれたのでしょうか。
次に花で埋めたのは「ブラックホール」。
宇宙にあるといわれるけれど、正体は謎に包まれたままの空間。
天空の果てにも花があれば、平和と幸せが永遠に続くでしょう。
宇宙船に乗り込んでも、花を咲かせたかったのはこのためです。