初音ミクとは
一番有名なVOCALOID(ボーカロイド)
「ボーカロイド(略してボカロ)=初音ミク」と思っている人も多いようですが、実は「VOCALOID(ボーカロイド)」という製品としては、初音ミクが初代というわけではありません。
まず、「VOCALOID(ボーカロイド)」というのは、ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称となります。
最初の製品は2004年に発売されていますが、初音ミクは2007年生まれ。
つまり今年が10周年だったんですね。
初音ミクは「クリプトン・フューチャー・メディア」が手掛けている「キャラクター・ボーカル・シリーズ(CVシリーズ)」の1人で、他にも鏡音リン・レン(男女の双子)、巡音ルカの3製品が有名です。
ソフトウェア自体をバーチャルアイドル(またはバーチャルシンガー)と見立ててキャラクター付けをした製品シリーズとなっているため、パッケージにキャラクターイラストが描かれています。
キャラクター情報がほぼ名前とイラストのみであるなど、公式設定は少ないものの、キャラクター画像については、非営利であればほぼ自由な利用が認められています。
ですから、ユーザーによる歌声の利用だけでなく、キャラクターを用いた創作活動をも促進する形がとられています。
動画投稿サイトなどでよく見られるのは、このシステムのおかげなのですね。
supercellとは
ヴォーカルのいない音楽集団
supercellは、コンポーザーのryoを中心に、イラストレーターやデザイナーが集まったクリエイター集団(同人音楽サークル)です。
固定メンバーはほぼイラストレーターやデザイナーで構成されていて、特定のヴォーカルはおらず、楽曲発売の際には「ゲストヴォーカル」という扱いになっているのだとか。
これまでに「supercell」名義では3枚のアルバムが発売されていますが、1枚目の「supercell」でのみ初音ミクをヴォーカルに据えていて、その1曲目にある楽曲が今回紹介する「恋は戦争」となっています。
2枚目はnagi、3枚目はこゑだ、と、それぞれ人間(笑)が歌っていますよ。
現在は「ryo(supercell)」名義での活動の方が多く、多くのアーティストに楽曲を提供しています。
ryo個人としては、「そもそも人が歌うことを想定した歌詞を書いていない」ということで、ニコニコ動画ユーザーなどの間では、「日本一恥ずかしい歌詞を書く男」と言われていたりもするらしいです。
果たしてご本人はどう思っていらっしゃるのやら……?
恋は戦争
2008年2月22日に、オリジナル曲である「恋は戦争」をニコニコ動画に投稿し、その後に続いて投稿された多くの楽曲も早々に再生数は100万回を越えています。
それらの初音ミクをヴォーカルとして投稿された楽曲を集めて、アルバムという形にまとめたものが、1枚目のアルバム「supercell」なんですね。
ではまず、supercellによるオリジナル動画をご覧ください。
コスプレ動画の投稿多数
音源はそのまま
初音ミクのヴォーカル音源を使用し、動画のみ撮影して合成された、「コスプレヴァージョン」という動画も、多くのファンの手によって制作され、投稿されています。
たとえばこんなの。
もうひとつ、こんなのも。
だいたいオリジナルをベースにして、拡声器を持っていたり、絶叫スタイルをしたりしていますね。
中には、自身で歌も歌っているコスプレ動画もあります。