子どもの頃から気取ったファッションをしたり、大口を叩いて生意気な態度をとるのは良くない!と警鐘を鳴らすあいみょん

昔は、そんなませた子どもは滅多にいませんでした。

みんな外に出て泥だらけになりながら泥だんごを作ったり、時には髪にガムをつけてしまって、ベタベタになったり…。

そのような遊び方をしていたのです。

家に引きこもってネットの情報ばかり収集したり、ゲームばかりやっている子どもはいませんでした。

そもそも、昔はネットやゲームが存在していませんでしたからね。

今の時代の子どもたちも、たまには昔ながらの遊び方をして欲しいと、あいみょんは願っているのでしょう。

「泥だんごを作ろう」という言葉には"ネットやゲームにとらわれずに自由に遊ぼう"という意味が込められているのだと思います。

2番の歌詞

「こっち見んな」と言った理由は?

電車に座り込むセーラー服
パンツギリギリに風が吹く
中年親父に「こっち見んな」と野次を飛ばし笑う

出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

1番ではませた小学生を例に出していましたが、2番の冒頭では今どきの中学生や高校生を例に出しています。

"おしゃれに見えるから"という理由で、セーラー服のスカート丈を短くし、電車で通学する女子学生。

「野次を飛ばし笑う」とあるので、本当に嫌な思いをしたわけではなく、周りの中年親父をバカにしたくてこのような言葉を吐いたのでしょう。

見た目がイケてない中年男性はなんかウザい。

自分のような若くて可愛い学生のほうが何倍も価値がある。

そのような偏見を持っているから、このような冤罪まがいの言葉を相手にぶつけて、自分の価値をアピールしているのだと思います。

夜はやんちゃしているけど…

ドンキにたかる若者集団
夜間限定で「最強」と名乗る
昼間は親にペコペコしちゃっていい子ちゃんをしてんのだろう

出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

次に登場するのは、仲間と一緒にいる時だけ悪ぶっている学生です。

家を抜け出してドンキに集合し、毎晩のようにやんちゃをしている学生たち。

しかし、常に悪ぶっているのかというと、そうではありません。

親の前では、いつも良い顔を見せているのです。

きっと親が必要以上に厳しいから、このような二面性をもつ子どもになってしまったのでしょう。

家で受けたストレスを発散するために、夜はやんちゃをしているのだと思います。

やんちゃをすることが息抜きになってしまっている

家で素直になれないなんて
どうかしてるなあ

出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

家で素直になれない学生の気持ちに、あいみょんは同情しています。

本来であれば、家はもっともリラックスできる場所です。

でも、家にいる親によって支配されてしまっているから、この学生はリラックスできていません。

この学生にとってリラックスできる息抜きは"仲間とやんちゃをすること"になってしまっているのです。

頭ごなしに𠮟るのは間違っている…!

若いうちに教えてあげられること伝えてほしい
だから、目をそらさずに 決して怒らずに 声をかけてあげよう

出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

ネットの情報を鵜吞みにする女子小学生。

周りの大人に対して偏見をもつ女子学生。

やんちゃをすることでストレス発散をする学生。

一見、どの子も「ただの悪い子」に見えるかもしれません。

しかし、生意気な態度をとったり、悪さをするようになってしまった原因は、大人や社会にもあるのではないでしょうか。

だから、頭ごなしに彼らを𠮟って説教するのは間違っているのです。

どうすれば彼らがもっと自由で素直な子になれるのか一緒に考えるのが"あるべき大人の姿"なのでしょう。

ラストスパートにかけての歌詞

あいみょんが若者に伝えたいこと

戦争の話をしてあげよう
地震の話をしてあげよう
お金の話をしてあげよう
人生の話をしてあげよう

出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん