米津玄師とは?
2013年に彗星の如くミュージックシーンに現れたシンガーソングライター、米津玄師。
「砂の惑星」、「Lemon」、そして「感電」。
これまでに様々な名曲を数多く発表し続け、今や楽曲をリリースするたびに自身が打ち立てた記録を日々塗り替える。
今や名実ともに、日本を代表するポップミュージシャンになったアーティストです。
音楽を発表するたびに加速し続ける、彼の圧倒的な人気の秘密に迫っていきましょう。
ハチ
小学生時代から音楽を作ることやアニメーションなどに興味を持っていた米津玄師少年。
高校時代にはぼくのりりっくのぼうよみなどを輩出した日本最大の10代限定ロックフェス「閃光ライオット」の第1回にも応募していたそうです。(残念ながら落選したそうですが。)
さらにそののち、彼は人気動画サイト「ニコニコ動画」にて、“ハチ”という名義で曲を投稿し始めます。
合成音声VOCALOIDを用いたそれらはサイト内を超えて圧倒的な人気を誇り、総再生数は2,000万回を超えています。
デジタル構成の奇妙な魅力
まず前提として、これらの楽曲は実際の楽器を用いて作曲されたものではなく、PC上で構成されたものです。
だからこそ、人間では演奏不可能な(二本の腕では到底間に合わないような)難解な曲に仕上がったものもたくさん見られます。
特にVOCALOIDという合成音声ソフトの登場は、非常に画期的なものでした。
これにより楽器だけでなく、到底人間には不可能と思われるような難解な歌メロのある楽曲。
そのようなこれまでにない、いわゆる新しい音楽がたくさん登場するようにもなってきました。
今ではいわゆる「ボカロっぽい」とも言われたりするような楽曲ですね。
この「ボカロっぽさ」という概念を創り上げた人物の1人が、まさに米津玄師その人であるともいわれているんですよ。
これは米津玄師自身に音楽的知識がほとんどなかったことによる偶然の産物です。
しかしこのことが多くの視聴者に「今まで聞いたことのない」奇妙な魅力を感じさせたよう。
新しい時代の音楽の片鱗を感じる魅力のひとつです。
しとど晴天大迷惑
今回ご紹介させて頂くのは、そんな米津玄師の楽曲の1つ「しとど晴天大迷惑」。
2014年4月にリリースされた、名盤と名高い米津玄師のセカンドアルバム「YANKEE」に収録されたナンバー。
残念ながら、この楽曲にはMVは作られていない様子。
YANKEE
そもそもこの「しとど晴天大迷惑」が収録されている、米津玄師の2ndアルバムともなる「YANKEE」。
このアルバムは彼がVOCALOIDというカルチャーから、いわゆるポップスの世界へと移行を始めたことを示す作品。
そのような形で、巷では論じられていることも多いようですね。
YANKEE=移民というアルバムタイトル。
この題名からも、彼のカルチャーを移行する決意が見え隠れしているのではないでしょうか。
またこちらのアルバム、iTunesの年間ランキング「Best of 2014 今年のベスト」で1位に選ばれた名盤。
ジャケットデザインなどのアートワークも米津玄師が担当しています。赤のジャケット可愛いよね。
1. リビングデッド・ユース
2. MAD HEAD LOVE
3. WOODEN DOLL
4. アイネクライネ
5. メランコリーキッチン
6. サンタマリア(ALBUM VER.)
7. 花に嵐
8. 海と山椒魚
9. しとど晴天大迷惑
10. 眼福
11. ホラ吹き猫野郎
12. TOXIC BOY
13. 百鬼夜行
14. KARMA CITY
15. ドーナツホール(COVER)
出典: https://www.amazon.co.jp/YANKEE-%E9%80%9A%E5%B8%B8%E7%9B%A4-%E7%B1%B3%E6%B4%A5%E7%8E%84%E5%B8%AB/dp/B00IGT6790/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1509340630&sr=8-1&keywords=YANKEE
ちなみに、アルバムに収録されている楽曲は上記の15曲となっています。
メジャーデビューシングルとなった「アイネクライネ」、自身のボカロカバー「ドーナツホール」など。
非常にバラエティに富んだ収録曲の顔ぶれともなっていますね。
注目のナンバーは
注目は、2013年に約3年ぶりにハチ名義でニコニコ動画に投稿したボーカロイド作品「ドーナツホール」をセルフカバーしたナンバー。
本人の歌声に出収録されることで、より楽曲の魅力と癖が際立っています。
”ハチ”時代からのファンも、米津玄師のファンも喜ぶ一挙両得な楽曲と言えるのではないでしょうか?