わからないラブソング
ハウスミュージックが好きでDTM(デスクトップミュージック)をかじっている。
そんな人にとってはリスペクトしてやまない存在であろうtofubeats(トーフビーツ)。
ですが「あちこちで名前は聞くけどよく知らない」という人もいるかもしれません。
例えばDreamのAmiちゃんやももクロさん、RIP SLYME、くるり、ねごとのファンの人とか。
音楽プロデューサー/DJ/トラックメイカーとしてコラボやリミックス、楽曲提供は数知れず。
でもトーフさんは歌手でもあります。
そんなトーフさん自身をがっつり堪能できる曲を聴いてみたい!
と思ったときにおすすめなのが「BABY」です。
『FANTASY CLUB』収録曲
「BABY」が収録されているのは2017年5月リリースのメジャー3rdアルバム『FANTASY CLUB』。
多数のゲストボーカルを迎えたこれまでのアルバムとは違い、トーフさんの歌唱が中心です。
そのリード曲「BABY」はキャッチーなメロディーと歌詞が繰り返されるグルーヴィーな名曲。
でもサウンドは独特で歌詞もイマイチよくわからない内容になっています。
どうやら「不器用な男が恋をした」ようですが、いったい何がわからないのでしょうか?
「BABY」の独特なサウンドと歌詞の意味について詳しく見ていきましょう。
ドキドキするメロウなグルーヴ
ハンドクラップと重低音のベースにキラキラのシンセが被さるイントロ。
パソコンとMIDIやDAWを使って音楽を作るDTMといっても、生音を使った打ち込み。
流行りのEDMのようなバキバキ感はありません。
高まるリフレイン
ドキドキは今以上の
BABY
出典: BABY/作詞:tofubeats 作曲:tofubeats
続いてトーフさんのボーカル。キャッチーなサビのフレーズのリフレインから始まります。
でも変な声ですよね。まるでロボットみたい。
これはオートチューンというボーカルピッチ補正プラグインソフトが使われているから。
ピッチとは音程のことなので本来はこのプラグイン(拡張機能)を使うと歌が上手くなります。
でもロボットボイスを作るエフェクター(音響効果機器)にもなるということ。
ロボットボイスを作りたいときはボコーダーか、このオートチューンを使います。
ちなみにYMO「TECHNOPOLIS」(テクノポリス)の「TOKIO!」はボコーダー。
Daft Punk(ダフト・パンク)の「ワン・モア・タイム」やPerfumeはオートチューンです。
さらにストリングス(弦楽器)などオカズのサウンドが加わり、ドキドキ感が高まります。
メロウなサビ
BABY 君だけを見て 君だけを見て
導かれる 導かれる ナナナナ
BABY 君だけを見て 君だけを見て
導かれる
出典: BABY/作詞:tofubeats 作曲:tofubeats
冒頭のワンフレーズで生まれたグルーヴ(ノリ)がさらに盛り上がるサビの続き。
このままずっと君だけを見て導かれたい。そんなメロウな気分になります。
ただ「君とは誰なのか?」や「どこに導かれるのか?」についてはまだわかりません。