「光芒」2番の歌詞を徹底解説

具体的に悩みをあげる2番Aメロ

大切な人と別れること
ひとりぼっちになること
誰かに笑われてしまうこと
欲しいものが買えないこと

出典: 光芒/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

2番のAメロからは、より具体性が増してきます。

挙げられているどれもが辛いことですね。

しかしここでは、ただ「これが嫌だ。あれが怖い。」といっている訳ではないのでしょう。

半ば単調に列挙することで、自身の愚かさや小ささを冷静に見ているとも捉えられます。

2番Bメロの諭しの叫び

何を嘆いているのか もう一度確かめて

出典: 光芒/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

ここの歌詞は、つまりはもっとしっかり考え直せということ。

2番Aメロで「あれもこれも辛くて嫌だ!」と嘆いて混乱している主人公に向かっての言葉です。

主人公とここで諭している人物は一緒で、自分自身に向けての言葉なのかもしれません。

そろそろマイナスのエネルギーが前向きなものに転換されそうな気配です。

2番のサビで出てきた「Blue」

むなしいBlue 僕を包みこんで 行く道を閉ざそうとする
自分を救う それは誰なのか 答えのないまま
それでも光をさがしている

出典: 光芒/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

1番のサビでは何か暗いものに包まれている印象を受けましたが、黒でなくBlueに包まれていたのですね。

光を消し去るほどのBlueはよほど色濃いのか。

それとも厚く折り重なっているのか。

詩的な想像が働く文章です。

1番のサビの歌詞と対比して考えると、Blueは波というようにも考えられます。

そして波について、毎日の繰り返しのようだと言っているのです。

自分自身が生きているはずの毎日に道を閉ざされるというのは、なんとも皮肉的。

ただ、歌詞の主人公はそれでも光を追い求めています。

彼はまだ決して希望を失ってはいないのです。

この歌詞のストーリーには、一体どんな結末が待っているのでしょう。

なんだかハラハラしてしまいますね。

楽曲はここで松本さんによる激しいギターソロに突入。

このギターソロもなんだか「Blueの波」をイメージしているような荒々しいものです。

歌詞とシンクロしているのでしょう!ドラマティックな展開です。

感情炸裂のサビに変化が

むなしいBlue 僕を包みこんで 行く道を閉ざそうとする
自分を救う それは自分なのか? 今さら答えはいらない
消えないTruth すべて請けおって 半歩でも 進めるなら
景色は少しずつ変わってゆく

出典: 光芒/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

自分は自分で救うしかないという答えすら拒否しています。

とても強い意志が見受けられますね。

そしてどこか哲学的な表現です。

“Truth”は訳すと「真実」となります。

「よいことも、不都合な真実もまとめて受け止めてやる!」

そんな熱いロックの魂が感じられます。

しかし、進めるのはたった“半歩”。1歩にもなりません。

「それでもいい。」

歌詞の主人公は冷静さと熱い想いの間で自分自身を最後まで見失わなかったのでしょう。

“景色は〜”の行では、八方塞がりだった状態からの変化がみられます。

感動の大サビへ突入

光を求め 歩きつづける
君の情熱がいつの日か
誰かにとっての 光となるでしょう
誰かにとっての 兆しとなるでしょう

出典: 光芒/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO