2.想い出を幽霊に例えている
主人公は死んでおらず、何かを幽霊に例えているというパターンも考えられます。
何が幽霊なのでしょうか。
そう「想い出」です。
想い出はいつでもどこでも頭に描くことができます。
過去に浸ることもできます。
しかし、想い出や記憶は不確かで、フワフワした存在だともいえるでしょう。
ちょうど幽霊のようです。
そもそも想い出って生きているのでしょうか?
もしかすると想い出は幽霊と似たような存在なのかもしれません。
そして、夜が来る=時間が経つたびに薄くなっていきます。
「幽霊であるし」はこのことを歌っているのでしょうか。
「夜」が意味するもの
主人公は夜に怯えてもがいています。
「夜」は「時間の経過」や「死」を表しているのでしょう。
ここで、先ほど紹介した「人間は死んだら生まれる前に戻る」という考え方を加味してみます。
そうすると「夜」は、「生」も同時に表しているといえるのではないでしょうか。
死と同時に生きていたときの想い出を振り返ることができます。
そんな夜をめくって想い出を辿っていって最後に残るのは何でしょうか。
「すべてが薄くなって消えていくのはいやだ。」
主人公の旅立つ前の深い切なさがにじみ出ているようです。
「幽霊であるし」の歌詞のまとめ!
タイトルや歌詞に幽霊が入っているので、「死」や「生」といったことまで含めて説明しました。
「この曲の歌詞は暗いことを歌っているの?」と思ってしまうかもしれません。
安心してください。この曲の本質は、絶望の類では決してないです。
この「幽霊であるし」はある種の救いについて歌っているのでしょう。
曲を聴きながら歌詞を眺めていると、授業中の不思議な午後にまどろんでいるような気分になります。
それがあなたの最後の瞬間だとしたら、なんだかすごくオシャレではないでしょうか。
もちろんあくまで例えばの話です。
不謹慎だと思うのではなく、そういうファンタジーだと考えてみてください。
「幽霊であるし」はそんな物語なのかもしれません。
ただ、この曲の歌詞の解釈はいくつあってもよいでしょう。
曲を聴いた人の数だけ新しいストーリーが生まれるのです!
最後に、ニガミ17才の他の楽曲の歌詞について解説した記事を紹介します。
度肝を抜くような言葉にたくさん触れてみましょう!
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