ビートルズのメンバーをランク付け?
大人の「遊び」です
ビートルズ・マニアならば誰しもが試したことがあるメンバーの格付け。
様々な要素を鑑みて自分なりのランキングを作ったことがあるはずです。
今回はそうした「遊び」を記事にしてみました。
あくまでも「遊び」の域を出ない企画ですが楽しんでいただけたら幸いです。
考慮したのはビートルズ時代の音楽や独自の文化形成への貢献度。
またソロになってからの功績も加味します。
他のアーティストとのコラボ曲がある場合は代表的なものをいくつかご紹介。
ビートルズはひとつのバンドに4人の天才が集結したスーパー・グループです。
このメンバーをランク付けするのは無理があります。
魅力や個性が4人ともバラバラだからです。
それでも無謀な企画にチャレンジしました。
結果は案外平凡に収まるものです。
では第4位のメンバーからご紹介しましょう。
第4位 リンゴ・スター
リンゴのドラムは歌に寄り添う
まずはやっぱりという感じのリンゴ・スター。
しかし「ビートルズの中の第4位」ですから、これは実際には凄いことなのです。
リンゴ・スターは作曲家としては5曲しか貢献していないので仕方ないランクでしょう。
しかし彼のドラミングは本当に素晴らしいです。
日本ではYMOの高橋幸宏のアイドル。
実力者が認めるドラマー。
リンゴ・スターのドラムの魅力は楽曲全体への深い理解からなし得る主旋律を大切にした演奏です。
レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムみたいな化け物が出てくると迫力ではちょっと太刀打ちできない。
しかしリンゴ・スターが決めるフィルドラムなくしてビートルズ・サウンドは成り立ちません。
後期にはポール・マッカートニーがドラムまで叩き出しますがリンゴ・スターの仕事とは較べようがないです。
またメンバーの誰よりも愛嬌にあふれていた人。
他のメンバーが不良少年あがりの破綻した性格だったのに比べるともっとも人格者でもあります。
彼がいなければ我が強く不仲なメンバーはもっと早く解散を選んでいたでしょう。
またメンバーに愛されていたので「With A Little Help From My Friends」状態でありました。
ビートルズ解散後のリンゴ
たくさんの友だちに助けられ
ビートルズ解散後のリンゴ・スターはソロ活動を開始します。
ジョージ・ハリスンと共作した「想い出のフォトグラフ」などで全米シングル・チャート第1位。
アルバムでは1973年の「リンゴ」で全米アルバムチャート第1位。
コンスタントにヒットを飛ばすアーティストになります。
ただし勢いは長く続きませんでした。
アルコール依存症の問題が彼を苦しませるのです。
ジョン・レノンやエルトン・ジョンなどとともに西海岸で遊び回っていた頃もあります。
スターがアルコールや薬物に依存することはとても残念です。
しかしリンゴは1980年代の末期になってからアルコール依存症を更生施設で克服します。
その後、また音楽に引き戻されるようにライブ活動を精力的に再開。
リンゴ・スターはとにかく友だちがたくさんいますから本気を出すとゲスト陣が豪華な作品を出しまくるのです。
1998年のアルバム「ヴァーティカル・マン~リンゴズ・リターン」で全米チャートTOP100に返り咲きます。
2019年には「リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド」で5回目の来日公演をしています。
サヴァイブしたビートルズとして精力的な活動をしてくれているのはファンにはたまらないことです。
また最後に触れますがリンゴ・スターは俳優でもあります。
イギリス映画「おかしなおかしな石器人」で主演を努めました。
ただし、この映画は決して映画史に残るような作品ではなく残念な出来です。
おかしいと謳われるほどおかしくはない石器人のお話。
この映画のことは忘れていただいてポール・マッカートニーの映画などでも俳優として登場します。
俳優としてのキャリアは実質的には「ない」に等しいのですが彼の愛嬌があるところなどは拝めるでしょう。
栄誉あるビートルズ・メンバー第4位はリンゴ・スターに決定しました。
第3位 ジョージ・ハリスン
ビートルズを経て成長した
これもやっぱりという感じでしょうか第3位はジョージ・ハリスンです。
ジョージは一番若いメンバーでありビートルズの中でどんどん成長してゆきます。
しかしジョンやポールにしてみると彼が成長する姿にはあまり目がいかなかったようなのです。
出会った頃に自分の後ろを歩いていた少年のイメージを解散後にジョン・レノンが回想していました。
「ジョージの音楽的成長? あいつはオレの後ろを歩いていたんだよ」
そんな結構嫌な感じの言い方でした。
しかしジョージもまた天才です。
中期になると重要な楽曲をいくつも連発します。
意外と多いジョージの名曲
「Taxman」はアルバム「リボルバー」の冒頭を飾るジョージの名曲です。
またアルバム「The Beatles (ホワイト・アルバム)」では「While My Guitar Gently Weeps」。
「The Beatles」収録曲で一番好きだという人も多いはずです。
これだけに留まりません。
アルバム「アビー・ロード」には必殺の名曲「Something」「Here Comes The Sun」を提供します。
2曲ともアルバム「アビー・ロード」を象徴するような超がつく名曲なのです。
「アビー・ロード」自体がクオリティの高い作品ばかりで溢れている超名盤なのにそのアルバムを象徴します。
相当にソング・ライティングの実力をつけた証拠です。