片平里菜さんってどんな人?
1992年、福島県生まれの女性シンガーソングライターで、愛称は「きゃたぴー」。
聴く人の心にすうっと入ってくるような、柔らかく芯のある歌声の持ち主です。
小学校の頃にはすでに…
幼い頃から生活の中に音楽があり、家にはギターなどの楽器が普通にあったような家庭で育ったそうです。
中学生の兄がギターを弾きはじめてバンドを組んだことがきっかけで、小学生の頃にはすでに歌手になろうと思っていたとか。
兄弟の影響もあり、最初はロック色の強いアヴリル・ラヴィーンに憧れていたようですが、次第にアラニス・モリセットのような自立した大人の女性を歌うシンガーに惹かれるようになりました。
ちなみに彼女は、この2人を尊敬するアーティストとして挙げています。
デビューまでの道のり
作詞、作曲活動を始めたのは本格的にアコースティックギターを練習しはじめた高校3年のとき。
それから、わずか2年後の2011年にTOKYO FM主催の「閃光ライオット」という10代限定の夏フェスで、1万組の中から審査員特別賞を受賞します。
それを機にソニー「ウォークマン」のキャンペーンで立ち上げられたPlay You.レーベルの第一弾アーティストに抜擢され、正式に事務所に所属することに。
デビュー前にも関わらずサーキットイベントでライブハウスの最多動員記録を作り、レコチョクの着うたデイリーチャートで初登場2位を記録するなど、新人としては異例の快挙を次々と成し遂げた片平里菜さん。
晴れて2013年にメジャーデビューを果たしました。
「愛のせい」リリックビデオが公開!
まずは、衝撃のフレーズをあなたの目と耳でどうぞ!
最初の最初から、
愛してしまえば 裸になる あなたの前では
声 仕草 表情 全て 一枚 一枚 剥がされていく
出典: 愛のせい/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜,石崎光
なのです……!
少しそっけなくも聞こえる柔らかい歌声に、生々しいほどリアルな情景を乗せた歌詞。
ド直球です。
はるか昔から様々な形で歌われてきた「愛」という感情を、真っ正面からリスナーにぶつけているような最初のフレーズは、まさにきゃたぴーワールドの真骨頂といえるかもしれません。
歌詞の内容は?
しかし、この歌詞の本当の意味は、それだけに留まらないのです。
曲を聞いているとすぐに、「愛しているわたし」の内面を歌っていることに気づくと思います。
銃は持ってない ナイフだって必要ないのに
ねえ 私たち 傷付け合ってしまう だってこんなに無防備なんだもの
出典: 愛のせい/作詞:片平里菜 作曲:片平里菜,石崎光
愛しているからこそ、すべてをさらけ出してしまう。すべてをさらけ出しているからこそ、なにげないことで傷付け合ってしまう。
恋じゃなく愛だと確信しているからこそ、恋人同士だったはずのわたしとあなたはすれ違って、次第にその溝が広がっていってしまう。
そして、ジレンマを抱えてどうしようもなくなった胸の内を、たたみかけるような鋭い言葉たちで歌い上げるサビへ。
アコースティックギターの弾き語りで淡々と進んでいた曲も、ストリングスやドラムが入って感情の高ぶりとともに一気に盛り上がります!
2番の歌詞も良いんです!
1番では剥がされてしまった剥き出しの心ですが、2番では負の感情をまとい自ら凶器となってしまいます。
そして、やりきれない想いでどうしても捨てられなかった愛を叫ぶラストも必聴!
ぜひフルで聴いて欲しい1曲です。