隠れた名曲、living dolls
隠れた名曲!
3rd Albumである「感情エフェクト」に収録されているこの曲は、比較的激しい曲が多い中で、 バラード調であり、どこか切なく、はかないメロディーが心に染み渡ります。 そんな隠れた名曲であり、恋愛ソングでもあるliving dollsの歌詞を見ていきましょう。
切ない歌詞!
歌詞に出てくる登場人物
僕と君 答えはないけど
運命の出会いさえ 誰かの決め事で・・・
出典: living dolls/作詞:Toru 作曲:Toru
まず、歌詞に出てくる登場人物から整理していきます。 「僕」は、紛れもなくヴォーカルのTakaさんを、 「君」は、Takaさんが思いを寄せる人、恋人でしょうか。 そんなふたりが僕たちは、同じ世界に生きているのかな?という問いかけに対し、二人とも、答えはないと いう事から、自分がいま生きている世界に何も見いだせていないのでしょう。
歌詞からも、(自分たちの)運命的な出会いさえも 誰かによってもともと決められていた 事であって、自分たちは、まるで誰かの操り人形のようだ・・・と疑問に感じている気持ちが読み 取れます。 操り人形のように生きているのは自分たちだけではなく、周りの人すべてが自分たちと同じ人形のように見える・・・ 登場人物である「僕」は、自分が生きているこの世界に対し、空虚な気持ちでいることが分かりますね。
生きる意味
愛を知ることで 現実が見えてきた気がする
生きる意味を側で 手を握り返す 君が
錆びついている世界に疑いを持つ自分がいたけど
出典: living dolls/作詞:Toru 作曲:Toru
けれど、「君」との愛を知っていく上で、現実(実際は、空虚な世界ではないということ)が見えてきて、 生きる意味が見えてきた・・・。 今までは生きている世界に対して、虚しく、空虚な思いしか無かった けれど、「君」との愛を深めていくにつれて、「君」が僕に愛を教え てくれた事で、生きる意味というものが浮かび上がってきた・・・。 けれど、この心に残ったわだかまり(曇り)があるのはなんでだろう? そんな「僕」の心境の変化が読み取れます。
目で見ることが出来ない温もり
太陽が昇っても君は瞳を閉じたまま
この世で最後の涙をそっと流していたよ
君は操り人形じゃなくて僕だけのものだったんだ
この温もりは目では見れないよ
出典: living dolls/作詞:Toru 作曲:Toru
「君」と出会って、愛を知り、「君」を愛することで、この世界に対して、生きる意味を見出すことができたけれど、なにか心に引っかかるものがある・・・。 だけど、「君」の涙を見ることで、その引っ掛かりが取れた。 それは、なぜか。 そう、「君」は他の人のように操り人形のような人ではなくて、僕だけのものだった、ということ。 そして、「僕」と「君」との間にしか存在しない、「温もり」は目では見ることは出来ない。 だけど、感じ取ることはできる。 そうすることで、最後は「雨空に星たちが・・・」と表されているように、 気持ちが前向きになっていく。 この曲の歌詞には、「僕」の気持ちが、 「心の曇りはなぜ?」 「雨空に星たちが・・・」 といったように、天気を用いて表されていて、「僕」の少しずつ気持ちが変わっていく様子が、繊細に描かれていますね。
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