「初音ミク」とは?
「初音ミク」は人ではない!?
初音ミクとは、クリプトン・フューチャー・メディアが2007年より展開する、ヤマハが開発した音声合成システム「VOCALOID」により女性の歌声を合成することが出来るソフトウェア音源のこと。
その音声を視覚化したキャラクターが、薄い青の長いツインテールが特徴的な初音ミクの姿となります。
つまり人ではありません。あくまで架空の人物なのです。
このような、声に身体を与え、声にリアリティを付けるという観点から発足した「キャラクター・ボーカル・シリーズ」の第1弾が「初音ミク」でした。
「未来的なアイドル」をコンセプトとして作られたそうです。
世界中で人気に
初音ミクが爆発的な人気を得るきっかけとなったのが、ニコニコ動画やYoutubeなどの動画サイト。
初音ミクを使った動画投稿が次々と投稿され、その動画を見た視聴者が興味を持ち購入、また新たな動画を投稿していくという好循環が生まれていきました。
当初はカヴァー曲が多かったそうですが、今では所謂ボカロ曲といわれるオリジナル曲の割合が多いです。
代表的なところでは「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」や「メルト」といったところでしょうか。
その人気は日本だけでなく、海外にも広まっていきました。
ネット文化で人気を獲得した初音ミク。海外進出も容易です。
アメリカではトヨタ・カローラの広告に起用されたり、海外初の単独ライブも行われました。
「supercell」とは?
天才クリエイター集団
supercell(スーパーセル)は、コンポーザーryoを中心にイラストレーターやデザイナーが集ったクリエイター集団です。
2009年より活動を開始。現在まで多数の音源を発表してきました。
彼らが一躍有名になるきっかけになったのが、初音ミクを使って作られた楽曲「メルト」。(上に動画あり)
「メルト」でその名を世に知らしめると、2009年3月には1stアルバム『supercell』でメジャーデビュー。
同年8月に発売された1stシングル『君の知らない物語』がテレビアニメ『化物語』のエンディングテーマとして起用され、ネットユーザー以外の知名度も一気に上がっていきました。
今では多くのタイアップにアーティストへの楽曲提供、アーティストプロデュースも行い、マルチな活躍を見せている集団です。
「ODDS&ENDS」はryo名義の楽曲
「ODDS&ENDS」は、そんなsupercellのryoとじんによる、2012年8月29日に発売された両A面のスプリットシングル『ODDS&ENDS/Sky of Beginning』に収録された楽曲。
初音ミクを用いて作られた楽曲です。
この曲はPS Vitaゲーム『初音ミク-Project DIVA-f』のオープニングテーマとして使用されました。
オリコン週間チャートでは最高14位、デイリーでは最高7位を獲得。有線J-POPチャートでは最高2位を獲得しています。
クリエイターとロボットのお話
「君」と「あたし」
いつだって君は嗤われ者だ
やることなすことツイてなくて
挙句に雨に降られ
お気にの傘は風で飛んでって
そこのノラはご苦労様と
足を踏んづけてった
出典: ODDS&ENDS/ 作詞:ryo 作曲:ryo
いつもどおり君は嫌われ者だ
なんにもせずとも遠ざけられて 努力をしてみるけど
その理由なんて「なんとなく?」で
君は途方に暮れて悲しんでた
出典: https://twitter.com/star_voice39/status/929321578608828418