あのドラマの主題歌も収録されたアルバムがスゴイ!!

「口がすべって」は2008年12月リリースの15枚目のアルバムSUPERMARKET FANTASY」に収録されています。このアルバムには今なお愛されている「HANABI」が収録されています。

当初はフジテレビ木10枠だった「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」の主題歌ですね。その後月9枠に移動をして2017年の3rd seasonで再びチャートを駆け上った、ミスチルスタンダードですね。

【口がすべって/Mr.Children】喧嘩から始まる壮大な歌詞の一曲!?歌詞の意味を徹底解釈!の画像

派手さはなくても存在価値のある曲!

「SUPERMARKET FANTASY」には他にも映画主題歌とNHKTVドラマ主題歌が収録されています。華やかなアルバムですが「口がすべって」は別の方向から存在感を示しています。

「口がすべって」の作詞作曲:Kazutoshi Sakuraiは言うまでもなくミスチルボーカル担当の桜井和寿さんです。沢山の歌詞だけではなくメロディーを生み出す才能はうらやましい限り。

話は変わりますが、巷で良く耳にする「性格や人となりが文章に表れる」という説、私はこれ結構当たっていると思っています。

桜井さんの書く歌詞にも生まれ持った気質や、日頃思っていることが詰め込まれているはずです。

「口がすべって」は桜井さんの思考? 体験? などと想像するとより歌詞に深く入り込めそうですね。

うっかり出た言葉は消せません

「口がすべって」すなわち口が滑るですね。辞書的な解説は“ホントは言ってはいけないことを言ってしまった”となります。

 口がすべった結果、その言葉は100%ダークサイドに落ちていきます。ついうっかりという言い訳は、通用しません。

それでも正義を振りかざす?

口がすべって君を怒らせた
でも間違ってないから謝りたくなかった
分かってる それが悪いこと
それが僕の悪いこと

出典: 口がすべって/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai

ついうっかり口から出た言葉で相手の導火線に火をつけてしまったようですね。「口がすべって」でた内容はナニだったのでしょうか?

詳細は不明ですが、僕は正しいことを言っていると信じて疑いません。喧嘩は口喧嘩ですね。

決してグーで殴り合いはしていません。舌戦のゴングが鳴りました。

大勢でのディスカッションをしているシーンではありません。1対1の会話での口喧嘩。僕と君ですから男子VS女子と見ていいですね

“そうじゃなくて正しいのはこちら”と言い張る僕。

相手が言ったことをディスる、無意識のうちに否定の言葉で返事を返すことが常態化しているようにも読み取れます。

言い訳はしたくても、防戦一方?!

「ゆずれぬものが僕にもある」だなんて
だれも奪いに来ないのに鍵かけて守ってる
分かってる 本当は弱いことを
それを認められないことも

出典: 口がすべって/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai

「口がすべって」ついうっかり相手の言葉を否定した僕は沈黙の時間、口は閉じたままですね。

VS女子の口は滑らかに動いています。悪意0%でうっかり口にしたことでも、相手には通じません。

言い訳をしたくても言葉が外に出ることはありません。心の中で自分を支えるようにつぶやいたのは攻めではなく守り

自分が正しいと思うことは信じ続けたい、だからガンガンと降る言葉から自分の身を守りながらひたすらだんまりを続けています。

そこでニュースを出したら逃げになる?!

沈黙を守ることにも限界があります。口喧嘩の長考は相手の怒りを長引かせる原因にもなります。

ここで僕が口にした言葉は? エッそれを言ったの?!

争いを避けたいのは人類共通!!

争い続ける 血が流れている
民族をめぐる紛争を 新聞は報じてる
分かってる 「難しいですね」で
片付くほど簡単じゃないことも

出典: 口がすべって/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai

1つ屋根の下で起きた、男子VS女子の口喧嘩は世界最小の紛争かもしれません。

でもそれと地球のどこかの紛争を一緒にしてしまうような発言、怒りを感じている方からすれば“本題から逃げている”と判断され兼ねません。

必要があって言った言葉に対して→簡単に否定→形勢不利を感じ取る→しばし沈黙→国際問題にすり替えて発言、こんなチャートが出来上がります。

今の状況をTVのコメンテーターのように「和解は難しいですね」で結んだら紛争は長期化必至です。

この辺りの歌詞は桜井さんの実際の経験を歌にしたのでは? と想像してしまいました。

目の前のことを決して軽く見ている訳ではないけれど、頭にインプットされた今朝のニュースを思わず口にしてしまいました。

言葉を否定された君にしてみれば「口がすべって」第2章の始まりかも。

個人的な見解で言わせてもらえば、ニュースにすり替えるな、目の前のコトに集中しろ! ですかね(笑)。

長引きそうな口喧嘩をそろそろ終わりにしたいけれど君からの攻撃、いえ口撃は止みません。