JUDY AND MARY「小さな頃から」
ファンに大人気のスローテンポな名曲
圧倒的な個性で大旋風を巻き起こしたJUDY AND MARY。
「ジュディマリ」と呼ばれながら活躍を続け、多くの人々に感動を与える偉大なアーティストとなりました。
「小さな頃から」は、1995年にリリースされたJUDY AND MARY6枚目のシングルです。
スローテンポな曲ですが、胸にじーんと響き渡るこの曲が大好き!という人も多いのではないでしょうか。
独特な世界観が素晴らし過ぎる名曲です。ギターの激しい音色に疲れたときに、陽だまりのように響き渡るこのメロディーに癒されます。
最初の2行で感動に震える!
胸の震えは最初の2行からはじまります。子供のような声で子供心を歌うからこそ涙が出るのかもしれませんね!
心からじわじわと出てくる感情が胸に染みわたります。
動画をチェック!
いつもながら全身全霊をかけて歌うYUKIの姿が感動的!
YUKIでしか歌えない歌い方。このような個性を発揮できる人はそういません。
オリジナルの表現力が素晴らしいですね。
ダンスなど全くしなくても声だけで観客を魅了しています。
最後は雄たけびのように声をあげます。何度も歌ってきたこの曲を、いつもの圧倒的なパフォーマンスで見せてくれます。
それにしてもいくつになっても可愛らしい女性ですね。
LIVEでは変化する歌詞の意味
小さな頃から 叱られた夜は
いつも 聞こえてきてた あの小さなじゅもん
静かに流れる 時にいつの日か
あたしは 眠れる森に 連れ去られてた
出典: 小さな頃から/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
忘れない子供心
子供の頃、叱られたときはどういう気持ちだったか覚えていますか?どういう風にその気持ちを整理するのか分からないまま、ただ悲しみに暮れることもあったでしょう。
小さな女の子は、「じゅもん」の不思議な力で無意識に心を整理していたようです。母親からかけられる言葉なのでしょうか?それともどこからともなく聞こえてくる声なのでしょうか?
いつもその「じゅもん」を聞いているうちに、疲れて眠ってしまうのでしょう。
それにしても、作詞したYUKIの表現力が豊かなのに驚かされます。「寝る」と言わずに「眠れる森に連れ去られる」というところが凄いですね!
1つの事に深く傷つく子供時代。そして自然とそんな傷の癒し方を覚えていく子供たち。
そんな子供心を忘れないYUKIの想いが伝わってきます。
小さな頃から 見えない力で
あたしを強くさせる あの小さなじゅもん
たくさんの傷と 争う夜にも
抱きしめるたびに いつも震えて響く
すりきれた 言葉達の
かけらさえも もう どこかへ 消えたわ
出典: 小さな頃から/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
助けてくれる「じゅもん」の不思議な力
「じゅもん」の偉大な力についてさらに深く考えます。
いつも助けてくれる「じゅもん」。それがあったからこそ小さな子供が成長できたのでしょう。
得体の知れないものだけど、確かに力をくれるもの。
どんなに傷ついた日でも、夜になるとその「じゅもん」が聞こえてくる。
でも子供時代を助けてくれた「じゅもん」は、もう聞こえません。
「じゅもん」で強くなれると信じることこそが子供心。
ここでは、大人になると忘れてしまう子供心を歌っていると考えられます。
どんなに強く信じていたことも、大人になると忘れてしまうもの。
この部分は、大人になることへのさみしさがにじみ出ています。