憧れの背中を追う葛藤を描く
MAN WITH A MISSOINの「Merry-Go-Round」は成長と葛藤が描かれた楽曲です。
人気アニメ、僕のヒーローアカデミア第5期オープニングテーマにも選ばれたこちらの曲。
アニメの世界観も垣間見えつつ、人が成長するときの憧れと葛藤が描かれています。
誰でも何かになりたいと憧れを抱くとき、その目標となる存在があるものです。
その背中を負い、その目標のようにと努力を重ねていきます。
しかし、どれだけ頑張っても、目標に届いている気がしないと感じることはあるもの。
だからといって諦めたくはない。
自分が描いた夢を叶えたい。
きっと、いつか目標とするその姿になりたい。
そうやって、歩みの一歩を諦めない心を表現しています。
目標を持つということ
運命は動き始める
Oh hey brother, listen
Year fate can be hardhearted
際限もない夢を見て
誰よりも気付いた
出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy
「Merry-Go-Round」のリリックに深く迫っていきましょう。
何の夢もなく、希望もなく生きていたとしたら、何も感じることはありません。
明日を夢見る目標がなければ、全てが同じく、無意味に感じることでしょう。
しかし、不思議なことに運命は、人に夢を見させます。
まるで、運命そのものに心があるかのように。
人に夢や目標を与え、そこに近づきたいと思わせるのです。
そして、不思議なことは続くもので、夢は果てしなく続きます。
一度夢を見たら、その夢を叶えたいと思ったら、その夢はどこまでも進んでいく。
際限はありません。
さらに夢は人を成長させる力も持っています。
夢を見る前よりも、見始めた今の方が見えるものが増えていく。
このリリックは、そんな夢を抱いたものの始まりを感じさせます。
聞こえないふりはできない
関係がない事と言って逃げ出し
高みの見物
I couldn't be a shell
そんな風には出来ない
出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy
自分に関係のない事に手を出すとロクなことがない。
酸いも甘いも嚙み分ける利口な大人は言うものです。
自分と無関係なことだから目を背けたいというのは、面倒なことに関わりたくないということ。
無関係と言って逃げ出せば楽になれる。
そうして、他人事のように高みの見物をして、事の成り行きを見物する。
聞こえない、話さない、まるで貝のように。
でも、このリリックは違う、それができないのです。
黙っているのが利口な大人のやり方と言われても、黙っていられない。
どんなことも、自分に無関係といって逃げ出して良いのか。
関係ないことだとして、私は逃げ出せない。
目が向くのは、そこが本当は自分にとって無関係ではないことかもしれないじゃないか。
これは、強い正義感が表現されたリリックといえます。
強くなるために必要なことは
良いところと悪いところを併せ持ち
Holding my strength and weakness
さぁ ここから また始める
出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy
誰だって自分の良さを認めてもらいたいけれど、弱さには目を背けたいもの。
弱点とは、自分自身が見たくない姿でもあります。
しかし、そうした弱点こそ、克服すべきところです。
乗り越えた先には、新しい自分が待っている。
自分の良さも悪さも、そうやって目を背けずちゃんと見つめること。
逃げずに抱えて、それら全てが自分なのだと受け止めることが大切です。
そうして自分を抱えたら、そこがスタートだとリリックは表現しています。
どんな場合でもスタートはあるもの。
例えば悲しい別れがあったり、新しい道へ進むことが決められたときなど。
過去の色んな自分、良いところも、悪いところも全て。
それら全て抱えて「ここから」を再度、スタートしよう。
そう決意して顔を上げ、前を向いた姿がみえます。
自らの足で立つ強さを
I'm standing by myself
Face the world to grieve no more
出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy