今があるのは偶然ではなくて必然。積み重ねた努力が引き寄せた必然です。
そしてその必然に至る努力の根底にいつもあったのは、夢を叶えたいと強く願い続けた自分自身。
主人公は、仲間の努力と、彼がこれまで払ってきた犠牲のすべてを全力で肯定しています。
重ねた日々があるから
主人公は立ち止まりかけた仲間に対して純粋な楽しさを思い出させようとします。
何をするにも楽しまなくては長く続けられる訳がありません。
楽しいから、好きだからここまでやってこれた。それを忘れずにいようと呼びかけるのです。
忘れたくないもの
わけもなく焦っていた
結果ばかり気になって
なにが楽しかったのか忘れちゃ
意味がない
出典: One Day/作詞:MOMIKEN 作曲:MOMIKEN
夢の実現までの遠すぎる道のりは時として心の負担になります。
早く結果を出したいと焦る気持ちはどんな立場にある誰にとってもよく分かることだといえるでしょう。
同時に私たちは、そうして結果ばかり追い求めていてはいけないことも分かっています。
楽しさ・嬉しさ・喜びを忘れずにいよう。主人公は仲間にそう語りかけます。
立ち止まったから気付くこと
道半ばにして立ち止まった仲間を主人公は否定したりはしません。
この機会に今を見つめ直してみようと呼びかけます。
これまでの努力が確かに何かを変えている。そんな事実に気付いてもらいたいのでしょう。
何かを目標にがんばるどんな人にも、そういった振り返りの時間は必要なものです。
夢を掴むために
主人公は仲間に対して、忘れかけていた気持ちを繰り返し思い出させようとします。
現実に打ちひしがれることがあっても、夢を掴むために、これまでの日々を信じようと促すのです。
変わらないもの
どこにいたって変わらないもの
Far away 離れた町の
草木が歌うような風が
胸に吹いてる
出典: One Day/作詞:MOMIKEN 作曲:MOMIKEN
離れた町というフレーズが思い起こさせるのは誰にでもある心の故郷でしょう。
ここでもやはり主人公は、夢を追い始めた時の純粋な気持ちを取り戻そうと呼びかけるのです。
ただし、殺伐とした気持ちではなく穏やかな心で。
自分を追い詰め過ぎてはいけないとやんわり諭すかのようです。
抑えきれない思い
Someday 好きってだけでは
やっていけないとしても
重ねた日々はきっと
僕らの背中を押すよ
出典: One Day/作詞:MOMIKEN 作曲:MOMIKEN
ここで聞き逃せない重要なフレーズがやってきます。
悩める仲間の前にそびえ立った現実の壁がどんなものだったかを強く思わせる部分です。
幼い頃に抱いた夢を何らかの理由で諦め、別の道に進む人は少なくありません。
きっと主人公の仲間も今まさにそんな岐路に立ち、深く悩んでいるのでしょう。
絶対に諦めない。そんな強い気持ちで勇気を持って進んだ人しか夢を叶えることはできません。
そしてまた、努力を重ねてきた人ほど、夢を諦めようとしてもなかなか諦めきれないものです。