世界に諦めの気持ちを抱き始める君
本当の気持ちとは裏腹に
「全然きつくはないんです」って
もう限界だけれど気張って
「でも心配させたくない」って
君は陰で泣いてた
出典: MEMENTO/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一
1番のAメロと同じく、矛盾した態度が描かれています。
しかし歌詞を見てわかる通り、ここの歌詞はそこまで大きな怒りを感じさせません。
どちらかといえば、素直に自分の感情を表現できない人たちの様子が表現されているのです。
世界が日々を壊していく
Woh 願ってないのに朝は夜を粉々に砕いて
Woh 現実を君の口に押し込むの
出典: MEMENTO/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一
ここでも怒りより、どこか切なさや悲しさを感じさせるフレーズが続きます。
夜は周囲が暗くなることも関係しているのか、感情の揺れ動きが大きくなる時間帯です。
人は夜にベッドに入ると、つい余計なことまで色々と考えてしまうものでしょう。
あなたも経験したことがあるかもしれませんね。
そうして自分自身に素直になって、感情の大きな波に身をゆだねることができるのも夜ならではでしょう。
ある意味、夜という時間が自分自身の心を守ってくれているかのようです。
反対に朝は、そんな安心できる夜という空間を奪い去っていきます。
また1日が始まってしまうのか…朝はそんな風に、気持ちが落ち込みやすいものです。
1行目ではこんなことを巧みな比喩で表現しています。
そして2行目では、思い通りにならない現実のことを表現しているのです。
ここまでの歌詞でも充分にわかるとおり、現実世界には何の期待もできません。
そんな希望のない現実で満たされて、人はみなお腹いっぱいという状態なのです。
しかしそれでも関係なく押し寄せてくる。ここで口に押し込まれているのは、そんな現実でしょう。
でもまだ諦めきれない…
「嫌い!嫌い!嫌い!嫌い!」
世界が今日も無垢だった君を縛り続ける
痛い痛い狭い狭い世界を蹴って 今すぐこの手を掴んで
今すぐその手で掴んで
出典: MEMENTO/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一
2行目で君を縛りつけているのは、世間一般の常識です。
それは自由な発想で行動することを制限するだけでなく、人々の自由を奪って固定してきます。
そんな世界は嫌いだ!痛い!狭くて窮屈だ!そんな風に、繰り返し叫び続けているのです。
世界に立ち向かう
打開せよ
頭に絡まった 君の泣いた声が消えない
あーだこーだ まとまった日々の退屈な生活
積み木のように壊せたらな
子供のように笑えたらな
意気地なしって言われてもいいよ
そうそうYOU KNOW GAME ON!!!
出典: MEMENTO/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一
さて、とうとう反撃開始です。現状をどうにか変えようと動き始めます。
3行目で積み木を使った例えが登場しているのは、それが簡単に壊れるからです。
指でちょっと押せば崩れてしまうような、そんな脆い積み木のように日々も壊したい。
そんな強い思いが溢れ出しています。
また4行目に登場する子供とは、いまの自分自身と対照的な存在を表しています。
それは、ここまでの歌詞で散々登場していた「何にも縛られず純粋無垢だった過去の自分」です。
そんな自分はまるで子供のようだった、ということを意味しているのです。