道重さゆみの女の魅力
『Loneliness Tokyo』は公演『SAYUMINGLANDOLL～東京～』のためにつくられた曲です。
作詞と作曲はつんく♂が担当。
MVはCMディレクターの斎藤雄基さんが制作しました。
MVの注目ポイントは何といっても道重さゆみさんの七変化。
1曲の中でたくさんの衣装に着替え、様々な道重さゆみを見せてくれます。
どんな服も着こなしてしまう道重さんの魅力は本当に底が知れません。
その品のある美しさは、年月の経過と共に増しているような気さえします。
モーニング娘。を卒業してからも躍進が止まらない道重さん。
道重さんの女の魅力が最大限詰め込まれたMVは必見です。
まるでパリコレみたい
MVは夜の東京を道重さんが歩いていくだけという至ってシンプルなもの。
それでいてこの溢れ出る高級感はいったい何なのでしょうか？
道重さんが歩いているだけで、ただの歩道もパリコレのランウェイのよう。
夜景の光も道重さんを照らすスポットライトに見えてくるから不思議です。
歩く姿だけでこんなにも見ている人を魅了できる女性は道重さんだけでしょう。
自信に満ちた女性というのはそれだけで美しいですね。
さらに衣装によっては、美しさだけでなく可愛さも見せてくれます。
これは惚れてしまっても仕方ない……。
このMVだけで道重さんの魅力を余すところなく堪能できます。
美しさと可愛さにドキドキ
この曲の特徴は終始加工した声で歌っているところです。
機械っぽい声とMVの夜景の光が合わさって、エレクトロニックな雰囲気を強くしています。
また加工された道重さんの歌声には、いつもとは違う色っぽさがありますね。
そして、東京の夜景をバックに歌う姿もクールで麗しいです。
曲の雰囲気自体は落ち着いているのに、聴いているこちらはなんとなく落ち着かない気持ちになる。
そんな不思議な魅力も持っています。
きっと衣装が変わるたびに違う美しさと可愛さを見せてくれる道重さんの姿にドキドキしているからでしょう。
不意にカメラ目線を向けられたりすると心拍数が急上昇しませんか？
美しい女性と東京の夜景。
この相性の良さに気付かされたMVでもありました。
『Loneliness Tokyo』に込められた意味
MVに込められた想いを紐解きながら、まずはタイトルの意味について考えていきたいと思います。
『Loneliness Tokyo』が表現したかったもの。
道重さんの凛とした歩き姿から、その答えが見えてきました。
1人でも歩いていける
「loneliness」には孤独や寂しさという意味があります。
しかし、この曲からはあまり”寂しさ”というイメージは感じられませんね。
どちらかといえば、1人でも歩いていけるという強さを感じます。
「Loneliness Tokyo」は、大都会東京を生き抜いている女性の逞しさを歌っているのではないでしょうか？
誰かによっかかったりせず、自分の力で道を切り開いていく。
時には孤独や寂しさを感じる夜もあるでしょう。
けれど、それさえも引き連れて前へ進む女性たち。
MVの中で道重さんは、そんな頑張っている女性たちを表現しているのではないかと思います。
孤独や寂しさ。それを否定することはないし、拒絶もしない。
強さとは、そういうことなのかもしれません。
自由と孤独
この曲において1人というのは、孤独や寂しさだけでなく自由も意味しているのだと思います。
そもそも自由と孤独はワンセット。
誰にも縛られない生き方を望むなら、孤独を受け入れる覚悟をしなければなりません。
MVの道重さんは、孤独を受け入れ、自由を手に入れた女性の姿でもあるのではないでしょうか？
どこへ行くか。何を着るか。
それは自分で決めることです。
誰かのためではなく、自分自身のために生きていく。
そういった自由を心から楽しみつつ、同時に孤独も抱えています。
素直さと複雑さを併せ持った女性の心。
それは東京の夜景のように入り組んだ形で光を放っていることでしょう。
どこへ向かっているのか？
MVの中でずっと歩き続けている道重さんですが、いったいどこへ向かっているのでしょう？
そのしっかりした足取りを見る限り、目的地は定まっている様子。
何になるため、何をするため、夜の東京を歩いているのか。
そんなことを考えながらMVを観るのも面白いですね。
