多重露光というタイトルに込められた想い
TVシリーズに引き続き、劇場版の主題歌を東京スカパラダイスオーケストラと川上洋平が担当しました。
そのタイトルが「多重露光 feat.川上洋平 (Movie Edit)」です。
作曲はスカパラのNARGO(Trumpet)、作詞は同じく谷中敦(Baritone sax)が手掛けました。
この曲はスカパラらしい華やかで成熟された大人のサウンドに乗せ川上洋平のハイトーンボイスが疾走します。
谷中敦は、過去と現在・自分たちの儚い希望を重ね合わせていけたらという思いで作詞をしたと語りました。
まるで多重露光のように重ね合わせると、美しい未来が描けるのではないかという思いなのです。
この記事では辛い世の中だからこそ伝えたい気持ちや希望を解説していきます。
目の前に立ちはだかる「壁」
人生においての壁とは
もし壁が見えたら
それは運命の幕だ
出典: 多重露光 feat.川上洋平(Movie Edit)/作詞:谷中敦 作曲:NARGO
人生において立ちはだかる「壁」は対峙した人によってそれぞれ違います。
しかし、時には多くの人に共通して立ちはだかる壁もあるでしょう。
それは異常気象であったり、病気の蔓延であったりします。
多くの人にとって我慢を強いられるだけの辛い出来事なのです。
しかし歌詞ではその壁は運命の幕だといっています。
幕は上がるもの
痛くもない筈さ
ぶつかれば倒せる
出典: 多重露光 feat.川上洋平(Movie Edit)/作詞:谷中敦 作曲:NARGO
幕は上がるものです。
幕が上がれば楽しい演劇が始まるかもしれません。コンサートが始まることもあるでしょう。
幕にぶつかっていくことは、痛くはないはずなのです。楽しい予感さえも感じ取ることができるでしょう。
人々にとって辛い壁だったはずのものが、急に倒せそうになってきました。
ストレートに逃げることなくぶつかっていけば倒せるし、痛みはない筈さと言い切ってくれています。
一見無謀にも思われがちな言葉ですが、シンプルなゆえに希望に繋がっていくのです。
自由に見えていた英雄の正体
自由に見えてた
憧れの英雄は
ただ必死で世界を
守ろうとしていた
出典: 多重露光 feat.川上洋平(Movie Edit)/作詞:谷中敦 作曲:NARGO
漫画やアニメの中には、自由なふるまいをしながら問題を解決している英雄もいるでしょう。
豪快な行動が魅力的に映ることもあります。ヒーローとは時に自由の象徴なのです。
その姿がが見る人によっては身勝手にも映る時もあるでしょう。
しかしヒーローはただ純粋な想いで、自分の関わる世界を様々な誘惑や障害から守っているだけなのです。
ともすれば滑稽にさえ映るその姿を、周りでただただ傍観している人は笑って見過ごせるのでしょうか。
自分に置き換えてみると、ハッとさせられる歌詞です。
手を繋ぐのは簡単ではないけれど
今だからこそのもどかしさ
簡単に手を繋げるような
時代じゃないと分かってるけど
出典: 多重露光 feat.川上洋平(Movie Edit)/作詞:谷中敦 作曲:NARGO