とても切ない物語です。
主人公は、年上の男性に恋をする若い女の子のエリー。
これを作曲した当時の藤原は高校生ですから、大体そのくらい、16~18歳くらいの女の子を想定したのでしょう。
相手の男性は、車を持つような年齢ですから20代以上なのは間違いなさそう。
そんな彼と、つかの間のデートを楽しみながらも、彼は決まって日のあるうちに彼女を家に送り届けるひとだったのでしょう。
そんな彼に、「もっとずっと一緒にいたい」と願いながらも、伝えられないエリー。
自分は幼く、彼には自分の知らない事情があることを察してもいたからです。
そうして時を過ごし、ふたりの関係が深まった頃、彼女はさらなる進展を望みました。
具体的に言えば結婚や、同棲のようなことでしょう。
しかし彼は首を縦に振りませんでした。
このへんで、勘の良い女の子なら気付くでしょう。
きっと彼には秘密があることを。
本当は別に家庭があるのか、あるいは人に言えない仕事をしているのか、秘密の実像はわかりません。
ですが、ふたりの未来に影を差す種類のものであることは、嫌でも勘づいてしまうものです。
エリーは幼くとも、賢い女の子でした。
彼は車を停めました。
これが最後だと彼女にも分っていました。
何も言わずに車を降りて、笑顔で言うのでしょう。
「送ってくれてありがとう、さようなら」。
よく似た物語
「17歳の肖像」(2009/ロネ・シェルフィグ)
成績優秀な良家の子女・ジェニー(キャリー・マリガン)が、
お洒落な大人の男性・デイヴィッド(ピーター・サースガード)に恋をするお話。
映像の美しさはもちろん、大人の男性に惹かれてやまない少女の心情を鮮やかに描いており、
一方で恋の厳しさや苦さもちゃんと味わえる作品です。
ついでに、ファッションがめちゃくちゃ可愛いので、オシャレなものが大好きな方にもおすすめ。
曲と合わせてチェックしてみてくださいね。
終わりに
いかがでしたか?
恋のほろ苦さを閉じ込めた、穏やかで甘いアコースティックメロディ。
彼女のハスキーボイスがまた、きゅんと胸を切なくします。
ではまた次回!
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