一大ブームを巻き起こした「香水」
邦楽界に新しいトレンドを生み出した曲
ここ最近の邦楽界の流れを見ていると、SNSから人気に火がつくというパターンが多いです。
その先駆けといってもいいのが、「香水」でしょう。
「香水」が発表されたのは2019年4月です。
瑛人がインディーズのアーティストということもあり注目されることはありませんでした。
しかし、1年経ってTikTokで「香水」の弾き語り動画が多くアップされるようになります。
多くのミュージシャンやお笑い芸人ら著名人もカバーしヒット曲となります。
紅白出場を果たす
徐々に人気を集めていった「香水」。
2020年5月以降のオリコンやBillboardの音楽チャートにランクインを果たすようになります。
そして、5月18日付、5月28日付の2週連続でオリコン1位を獲得しました。
2020年の紅白初出場も果たし、2020年を代表する楽曲の1つとなります。
「香水」が誕生するまで
「香水」は瑛人の実体験から作られた曲です。
歌詞に込められた想いを知るには、曲が作られた背景を知ることも大事です。
テレビや雑誌のインタビューなどで楽曲にまつわるエピソードを話されています。
それらのエピソードをもとに、どのようにこの楽曲が生まれたのか見ていきましょう。
僕はグズ?
瑛人は母親からもグズと呼ばれるほどダメ人間だったそうです。
当時付き合っていた彼女を傷つけることもあったとインタビューで語っています。
彼女と別れ、瑛人はさらに落ちぶれていきます。
でも見てよ今の僕を
クズになった僕を
人を傷つけてまた泣かせても
何も感じ取れなくてさ
出典: 香水/作詞: 8s 作曲:8s
その当時の想いがこの歌詞に表れています。
現在はダメ人間から卒業しているようなので、彼女も一安心ではないでしょうか。
テレビ番組で、「香水」がヒットした後に別れた彼女から連絡が来たことを明かしていました。
彼女からは「印税をよこせ」と言われたそうです。
ようやく自立した瑛人の姿に安堵したからこその言葉だったのでしょう。
ドルチェ&ガッバーナ
「この匂い、懐かしいな」、「この匂いを嗅ぐとあの人を思い出すな」。
そんな体験をしたことがある人は多いでしょう。
ドルチェ&ガッバーナも、彼女の匂いとして僕の記憶に残っています。
久しぶりに再会した彼女からは昔と同じ香水の香りがし、僕は付き合っていた当時を思い出します。
瑛人が付き合っていた彼女も香水を付けていたそうです。
彼女が付けていた香水はドルチェ&ガッバーナではなく、香水の名前は分からないようです。
ドルチェ&ガッバーナを使っていたのは、仕事先の店長でした。
たまたまその香水を使ったら「ドルチェ&ガッバーナ~」のフレーズが思い浮かんだそうです。
サビの「ドルチェ&ガッバーナ」のフレーズは耳に残りやすく、中毒性があります。
彼女が使っていた香水の名前が分かっていたら、その香水の名前になっていたかもしれません。
そしたら、ここまでの話題曲にならなかったのではないでしょうか。
君と僕の関係は?
この楽曲に出てくる「君」と「僕」はどんな関係なのでしょうか?
歌詞に込められた想いと共に、君と僕の関係を読み解いていきます。