雨を懐かしむ2番のAメロ
降り止まない雨の中を
濡れて歩こう
手をつなぎ 声をあげて
橋を飾る傘たちの間を縫って
君の部屋までいくよ
出典: TIME/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
1番から天気は一転して雨天。しかし2人の心は晴れ晴れと踊っています。
映画の「雨に唄えば」のようなワンシーンです。
主人公は再び過去の光景を懐かしんでいるのでしょう。
傘たちはどんな色や模様を見せてくれたのでしょうか?
きっとたくさんの傘を重ねた光景は、色とりどりだったのだと思います。
以前は悪天候でさえも、2人を彩る味方となったのです。
2番Bメロ 水滴は何に変化するのか
長い髪をつたい落ちる滴に
不安のかけらも見えなかった
出典: TIME/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
長い髪や水滴は時の流れを表しているのでしょう。
しかし、流れつく先は床への落下です。
主人公はこの光景をふと想像し、2人の潰える未来を暗示しているようだと考えたのだと思います。
そして、恋人を伝う水滴がいずれ2人の涙に変わることも知らない。
そんな自分への遣る瀬無さが、彼の過去から色を抜き去るようです。
2番のサビ 未来を切望する主人公
どうすれば時が過ぎる
激しい雨の街角で
どんなにずるさを責めても
胸が痛むだけ
出典: TIME/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
過去には戻れないとわかったので、傷を癒すために時間の経過を切望する主人公。
必死に元恋人の非を責めても何も解決しないと悟ったのでしょう。
ずぶ濡れになり、情景を昔とダブらせながらそんなことを考えていたのだと思います。
ラストのBメロとサビの歌詞
相手の存在から逃れられない
逃げ出したくなるような夜に
抱きしめていてくれるのは誰
つまらないことで いっしょに
いっしょに笑いあえるのは誰
出典: TIME/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
ここにきて過去、現在、未来が錯綜しているような印象を受けます。
離れていってしまった恋人を想うあまり現実を見失ってしまったのでしょう。
相手が自分にとって唯一無二の存在であったと噛み締めているのです。
できれば未来を一緒に生きたかった。
そんな感情も込められているのでしょう。
歌詞には記されていませんが、ラストサビ前のBメロの最後に「TIME!」という叫びがこだまします。
まさにタイムスリップというイメージとピッタリです。
あきらめきったラストのサビ
どうすれば時が戻る
今何処で何をしている
すべてを捨てたとしても
罪だけがふえてゆく
出典: TIME/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘