自分に自信がない主人公
今夜だけでいいから、勘違いさせて。
誰もが欲しがる女だよって。
パンプスのように磨り減った、
こんな私じゃ背伸びも出来ないから。
出典: 出典: BRAND/作詞:奏音69 作曲:奏音69
元彼に頼らず、自分で歩き出そうと思う主人公。
しかし、自分が愛されるかどうかに不安を感じています。
磨り減ったパンプスとは、価値のないもの、普通のものを象徴している言葉です。
歌詞冒頭のブランドの靴とは、対比になっていると考えられます。
ありのままの自分を愛せない自信のない主人公。
自分をよく見せたいのにできないと、苦しんでいます。
自分の本当の価値に気が付く
I’m done with you.
なんて私、あぁ無地[むち]だった。
I’m done with you.
私の価値は、まだココにある。
出典: 出典: BRAND/作詞:奏音69 作曲:奏音69
元彼氏とは、縁を切ることにした主人公。
無地は模様のない単調な布と何も知らないという意味の無知の2つの意味だと考察できます。
今までブランドの布に価値があると思っていた私。
ブランドの布とは、別れた恋人のことも意味しているのではないでしょうか。
しかし知らなかっただけで、自分自身にも価値がある。
恋人と別れたことで、主人公はそのことに気が付きました。
前向きに進み始める
吹っ切れた私
おひとり様、帰路[きじ]に還るだけ。
解れてから擦り切れた数を知る。
でもね、その気になれば買い手はいるから。
午前0時の誘いなら、もう来てる。
出典: 出典: BRAND/作詞:奏音69 作曲:奏音69
一人で帰宅する私。
帰路には、洋服に使われる生地という意味が重ねられていると考えられています。
恋人と別れたことで、古くなった服のように価値が減ってしまった部分に気が付いた様子です。
主人公は、頑張れば次の恋人はすぐ見つかると思っています。
元彼氏以外から男性から夜のお誘いを受けて、自信を取り戻した様子です。
元彼氏の対する思い
男の値打ちは、中身[うつわ]で決まるの。
左手のPiguetが泣いているよ。
見栄だとかステータスを気にして、
本質の綺麗を磨かないんだね。
出典: 出典: BRAND/作詞:奏音69 作曲:奏音69
この部分は、主人公の元彼氏に対する思いが綴られています。
元彼氏は、見栄っ張りな性格だった様子です。
左手にしている高級時計のPiguetも、よく見ると汚れがついていたのかもしれません。
自分自身のことも外見ばかり気にして、性格を磨こうとしなかったと読み解けます。
自分の価値を再発見する私
今の自分を受け入れ始める私
エナメルが剥がれても、
私には私の味愛[あじわい]があるの。
それがヴィンテージ、who knows?
貴方ナシだから輝ける。
出典: 出典: BRAND/作詞:奏音69 作曲:奏音69
エナメルが剥がれることは、新品の商品では受け入れられません。
しかしヴィンテージ好きなら、エナメルが剥がれた部分に魅力を感じることもあるでしょう。
主人公は、今の自分に価値があることに気が付きました。
恋人との別れがなければ、自分本来の価値に気が付かなかったことでしょう。