この歌詞は、自分が歳を取ったことを表していると考えることができます。
子供が大きくなったということは、自分はその分、歳を取ったということです。
でも、そのことを認めたくないのでしょう。だから、細胞が入れ替わると表現したのです。
子供の成長を喜びつつも、自分が歳を取ったことに戸惑いを感じているのではないでしょうか。
君が笑ってくれた日
割と覚えているよ あの時の笑顔を
出典: そしたら/作詞:星野源 作曲:星野源
この歌詞にある「あの時」というワードは、子供が生まれた時を指していると考えることができます。
ようやく出会えた愛しい我が子。
生まれたばかりの子供はとても小さく、抱っこするのもためらってしまいます。
それでも、父親は恐る恐る我が子を腕に抱くのです。
緊張でガチガチになっている父親を見て、ニッコリと笑う我が子。
その笑顔は、どんなに時が流れても忘れることはできません。
今日に感謝して
子供と過ごす何気ない日常。
それは永遠に続くものかもしれないけど、終わりを告げることもあるでしょう。
それは子供と過ごす時間だけでなく、恋人や友人と過ごす時間でも同じことがいえます。
今日という日
明日なんて 誰も知らない
けど取り敢えず
今日まで続いてよかった
出典: そしたら/作詞:星野源 作曲:星野源
子供は突然、体調を崩すことがあります。やんちゃな子なら、怪我の心配もあるでしょう。
元気いっぱいに遊びまわる子供を眺めながら、親は常に子供の体調を心配しています。
今日は元気でも、明日はどうなるか分からないのです。
でも大きくなった子供を見て、何事もなく無事に成長してくれたと、親は安堵したのでしょう。
当たり前のように今日という日はやってきますが、今日が来ない時もあるのです。
子供が無事に成長してくれるというのは、一種の奇跡なのかもしれません。
歌詞の3行目の「今日まで」というフレーズは、そんな親の思いを表していると考えることができます。
未来は自分で作るんだよ
未来なんて 人のもんじゃなく
君が作ると言うことしか
教えられないけど
出典: そしたら/作詞:星野源 作曲:星野源
この楽曲に出てくる「君」は何歳ぐらいの子なのでしょうか?
反抗期を迎えていると考えると、中学生ぐらいではないかと考えることができます。
中学生になると、親が教えることはほとんどありません。
将来について考え出す子供へ親ができることは、アドバイスを送ることだけです。
この歌詞は、親から子供へ向けたアドバイスと考えていいでしょう。
今日という日を有意義に過ごせるかどうかは、君次第なんだよ。
未来は決まっていない。君が未来を考えるんだ。
そんなメッセージが込められているのではないでしょうか。
トマトパスタを作った理由は?
そしたら 作ろう今夜
珍しいって笑う
君が好きかわからぬ
このトマトパスタを
出典: そしたら/作詞:星野源 作曲:星野源
この歌詞の3行目に「君が」というフレーズがあります。
お父さんはなぜ、トマトパスタを作ったのでしょうか?
普通なら、子供の大好物を作るはずです。それなのに、トマトパスタを作ったお父さん。
最後に、その理由を考えていきましょう。
滅多に料理しないお父さん
この楽曲ができたエピソードから、お父さんのモデルは設楽統だと考えることができます。
娘にトマトパスタを作った時、妻から「珍しい」と言われたそうです。
このことから、設楽統は滅多に料理をしない人であることが分かります。
なので、この楽曲に出てくる父親もほとんど料理をしない人なのでしょう。