大ヒットアニソン!「新世紀エヴァンゲリオン」のOP
「残酷な天使のテーゼ」は1995年に発売された、高橋洋子さんの11枚目のシングルです。
当時アニメ界に旋風を巻き起こしたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングでもありました。
アニメ好きな方なら誰でも一度は聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか!?
もちろんアニメと共に「残酷な天使のテーゼ」は今も大ヒットアニメソングの一角を担っています。
「新世紀エヴァンゲリオン」とは?
「新世紀エヴァンゲリオン」はロボットもののSFアニメ。
原作の漫画は2013年に完結しました。
2010年に起こった「セカンドインパクト」という災害により、世界人口が半分になった2015年の日本が舞台です。
中学生の少年・シンジは「使徒」と呼ばれる謎の生命体と戦うことになります。
その「使徒」と戦うのが人型ロボットの「エヴァンゲリオン」。
「残酷な天使のテーゼ」がオープニングを飾るアニメは1995年から半年間放送されたテレビシリーズの方です。
2007年からはこのアニメをリメイクした「新劇場版」の映画シリーズが制作されました。
少年の未来
少年よ
残酷な天使のように
少年よ 神話になれ
出典: 残酷な天使のテーゼ/作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏
出だしの歌詞です。
タイトルにもある「残酷な天使」が冒頭から出てきます。
まるで「少年」に呼びかけるような歌詞ですね。
「残酷な天使」そのものが「神話」なのでしょうか?
ちょっと言葉の意味が通じづらくて、不思議な感じです。
ちなみに、アニメのオープニングでは「生命の木」が登場する印象的なシーンが流れます。
「生命の木」は旧約聖書に出てくる木のこと。
この木になる実を食べると、永遠の命を得るとされています。
彼はまだ未来を知らない
蒼い風がいま
胸のドアを叩いても
私だけをただ見つめて
微笑んでるあなた
そっとふれるもの
もとめることに夢中で
運命さえまだ知らない
いたいけな瞳
出典: 残酷な天使のテーゼ/作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏
歌詞全体を見ると、「青春時代の若者」を説明しているように思えます。
駆使されている言葉は多いですが、伝えたいものはとてもシンプルです。
「エヴァンゲリオン」に乗るシンジたちも14歳。
ちょうどこの年齢の子供たちのことを、大人目線で語っているのでしょう。
5、6行目の歌詞は「エヴァンゲリオンで使徒と戦う」ことを言っているのかもしれません。
羽ばたく翼
だけどいつか気付くでしょう
その背中には
遥か未来 めざすための
羽根があること
出典: 残酷な天使のテーゼ/作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏
ここも大人目線で子供のことを語っています。
先程は「現在」のことを言っていました。
そして、こちらは「未来」のことを言っているようです。
3、4行目の歌詞はよく言われるような「大人になって飛躍する翼」のようにも聞こえます。
一方で、タイトルにもある「天使」と重ねて見ることも出来る。
二つの意味を持つ「ダブルミーニング」なのでしょうか。
冒頭の歌詞を見る限り、「少年」が「残酷な天使」そのものになるわけではありません。
ですが、「残酷な天使」のような存在になる可能性はあります。