西野カナ【ONE WAY LOVE】歌詞の意味を解説！どう思ってるの？何が足りないの？切ない片想い…

1行目では、今の関係以上には発展しないと、どこかで思っているのが伝わってきます。

でもまだあきらめているわけではありません。

一方的な片想いをもうお終いにしたい、という強い思いも伝わってきます。

しかし、だからといってどうしたらいいかが、まだ主人公自身わかっていないようです。

告白をして自分の気持ちを伝えてしまえば楽になるかもしれないのに、それが出来ずにいるのですね。

そして自分の気持ちを押し殺して、友達として一緒に過ごすのには限界が来ていることに、気づき始めています。

「私たちはただの友達…。」そんなやり場のない寂しさが伝わってくるようです。

場面は一転、これまでの不安な気持ちが淡い期待に変わります。

「君」とやっと2人きりで会えるのでしょうか？

夜も眠れなかったかもしれません。早起きをしてオシャレも頑張ってきました。

そんな、どこにでもいる健気な恋する乙女です。

しかし、4行目のワードは悲しみに溢れているのが分かります。

「君」にかわいいと思って欲しくて、頑張ってみたのに…。

そんながっかりした気持ち。

「君」は主人公の気持ちとは裏腹に、彼女のおしゃれにも気づかないのです。

それどころか、興味がないように感じ取れるほど…。

好きな人が自分のことに興味をもってくれないと感じるのは、とても悲しいことです。

一緒にいる時間、きっと彼女は取り繕って頑張って元気なフリをしたことでしょう。

片想い中に相手が振り向いてくれない瞬間は、心のダメージも大きいのです。

いつだって彼女はこう思っていたはずです。

近くにいるのに触れられない。その手に触れたいのに…。と。

友達という関係が邪魔をして、それ以上にもそれ以下にもなれない苦しい状況ですね。

ハタから見れば、カップルのように見える2人でも、彼の気持ちはどこ吹く風です。

ここまでずっと綴られてきた主人公の本音。

しかし、どこか踏み出せないでいる気持ちも伝わってきていました。

気持ちを伝えることをしないで、気づいて欲しいという想いの方が強かったのです。

それが、ここでは最後のフレーズのように「もしかしたら…」という希望を見出したい。

そんな気持ちに変化しているのが分かります。

チャンスがあるとするなら、彼女は思い切った行動に出れるのではないでしょうか。

歌詞も終盤です。

自分の中の秘めたる感情が少しずつ表に溢れ出てきました。

そしてここでは、「君」に思い切ってぶつける本音。

といっても、直接聞くようなことはできません。そんな度胸は、まだ彼女にはないのです。

心の中だけで、「君」に何度も問いかけます。「私のことをどう思っているの？」と。

「君」の心の中がわからなくて、気持ちを伝えようにも伝えられないもどかしさを感じますね。

少しでも脈があればいけるのに…それも感じ取ることができません。

だからといってずっとこのままの友達…というのも、彼女自身耐えられなくなりつつあるのです。

片想いにありがちな焦りが伝わってくるようです。