などに表れています。
ワン、ツー、スリーコーラス共通のサビを吉田拓郎が歌う段になると、会場で一緒に歌っている聴衆のボルテージが一段と上がって、“陽が沈んでぇーいくぅぅぅーーー!”とすごい大合唱になります。
歌い手の心境が、自堕落な生き方をしているフーテン老人の心境と、この歌を聴いている観客との間で相互に通じ合います。
そこが「落陽」の素晴らしさで、その共感の輪に入ってしまうと、二度と離れることは出来ません。
吉田拓郎のコンサートでこの曲が演奏されると、ウォォーーといった大歓声が起こり、サビで大合唱が生まれるのは、このせいです。
ただし、吉田拓郎自身は「落陽」を演奏すると、その時だけ異様に観客が盛り上がる事にちょっと不満。
「落陽」のように盛り上がる曲を書きたいと思って新曲を作るが、どうしても「落陽」みたいに盛り上がらない、と語っています。
「落陽」を超えられない。
大物ミュージシャンらしいジレンマです。
でも逆に考えれば、そんな風にファンが盛り上がる曲を1曲でも持っているというのは、凄いことですよね。
一流どころのミュージシャンがカバー!
あの竹原ピストルも入魂のカバーを披露
こういう熱い曲なので「落陽」はさまざまなミュージシャンにカバーされています。
先に書いたように、初シングルは山田パンダですが、拓郎自身も1989年にセルフカバーを発表。
シングルCDとしてリリースした、このセルフカバーの際には編曲を拓郎自身が担当。
このセルフカバー盤「落陽」は、1989年に日本テレビ系のドラマ「あの夏に抱かれたい」の主題歌になりました。
だからこの時期、このテレビドラマを見て、初めてこの曲を知ったという若者が続出。
ほかにアナム&マキ、大友康平、怒髪天、吉幾三、谷村新司、森恵などがカバー。
2017年の紅白歌合戦に出場した竹原ピストルも、彼らしい絶叫調で「落陽」を熱く歌っています。
竹原ピストルのカバーは、アルバム「今日までそして明日からも、吉田拓郎 tribute to TAKURO YOSHIDA」に収録されています。
「落陽」の弾き語りにトライ!
コード譜をたどりながら、拓郎になったつもりで歌ってみよう
では「落陽」ワンコーラスのコード譜を以下に。
Am G Am
しぼったばかりの 夕陽の 赤が
G Am
水平線から もれて いる
Dm C E
苫小牧発 仙台行き フェリー
Am
あの じいさんときたら
Em Am
わざ わざ見送っ てくれたよ
Am
おまけにテープをひろってね
Em Am
女の子み たいにさ
F C
みやげにもらった サイコロふたつ
F
手の中でふれば
C E Am Em Am
また 振り出し に戻 る 旅 に
F Em Am
陽が 沈ん でゆ く
出典: 落陽/作詞:岡本おさみ 作曲:吉田拓郎
新旧のアーティストに愛され、拓郎ファンがわき返る「落陽」を今一度、じっくり歌ってみませんか。
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