あどけない十三四さんをイメージ
(緑)変わってくのおんなのこよ
正義の言葉「かわいい」
混ざってくの愛優毒
計り知れない猛毒♡
出典: 唯君論/作詞:水谷和樹 作曲:水谷和樹,syva
Cメロの前半は、緑色担当・十三四さんのパート。
十三四さんは、かつて自分自身を好ましく思っていませんでした。
ある時、究極のナルシストに変化し、自己を愛でるようになったのです。
彼女は、とあるコラムにおいて「妄信的に心の中で十三四という存在を愛している」と語っています。
自由奔放な少女を体現したような人物。
「かわいい」を貫こうとする姿勢は、愛らしい雰囲気だけでなく、危うさも漂わせています。
鑑賞する際には、不思議な彼女の魅力を存分に味わえるでしょう。
笑みを分け与えてくれる咎憐无さん
(淡紅)キョドッてるぞ初対面は
秘めたる力底なし
笑ってると釣られて笑う
シンボル的な笑顔!
出典: 唯君論/作詞:水谷和樹 作曲:水谷和樹,syva
Cメロの後半は、薄紅色担当・咎憐无さんのパート。
「~初対面」と咎憐无さんの人見知りのクセを示しています。
しかし、彼女もまた無限の可能性を秘めている1人。
自然とファンを笑顔にさせてしまうのです。
尚、彼女は、ファンに惜しまれながら2019年4月に『ぜんぶ君のせいだ。』を卒業しました。
けれども、【唯君論】は、色あせていません。
彼女が在籍していた時期のユニットの輝きを物語っています。
欠点を逆手にとって
しっかりと自我を持ち
Dメロは、「進め」という掛け声で勢いよく始まります。
進め!病みかわいいの呪縛
旅は道連れ乙
無残、根本は不適合悩み疲れて
ひと眠りすれば、え、もう忘れた
出典: 唯君論/作詞:水谷和樹 作曲:水谷和樹,syva
『ぜんぶ君のせいだ。』のメンバーは、人生をアイドル活動に捧げてきました。
長い旅を続けるように。一心不乱にアイドルの道を走る…。
「~呪縛」は、誰かの命令もなく猛進する彼女たちを表しているのでしょう。
但し、いつまでも猛進を続けることは困難。
立ちはだかる障壁に心が折れそうになるのではないでしょうか。
しかし、彼女たちは、病みキャラと潔さが持ち味。
時が経てば、悩みをはねのけられるようです。
歌詞を通じて、ユニットの特性を実感できます。
同時に、雲の上の存在であるアイドルユニットが身近に感じられるはず。
人間は、何かしら欠点があり、完璧な生き物ではありません。
出来る限り欠点を見せないように注意しています。
けれど、『ぜんぶ君のせいだ。』は、欠点を個性として受け入れ、隠していません。
自分たちの個性を「~不適合~」「~忘れた」と清々しく歌っています。
リスナーは、メンバーとの共通点を見出し、距離感が縮んだような感覚になるでしょう。
素をさらけ出せる力こそ、アイドルに本当に必要な個性なのかもしれません。
未知の可能性を秘め
ひとりぼっちとか
伸び代しかないねなんの?笑
つまりあれだよ…
出典: 唯君論/作詞:水谷和樹 作曲:水谷和樹,syva
終盤の盛り上がりに繋がる部分です。
ひとりぼっちの時間を愛する『ぜんぶ君のせいだ。』の面々。
他者に見せてない一面が沢山あるのではないでしょうか。
今は覚醒していないけれども、その内いつか素晴らしい能力が発現するかもしれません。
歌詞の「伸び代~」「つまり~」がメンバーの無限の可能性を教えてくれています。
今後、どのように『ぜんぶ君のせいだ。』が変化していくのか…。
期待感が湧き上がってきます。
メンバーの強い絆と個性は、大きなうねりを作り、リスナーとの縁を生み出し続けるのでしょう。